ひがわり娘

2001年8月1日〜8月15日


民主主義はもういらない、あなたのための全体主義(8月1日)

 『国民クイズ』(杉元伶一・加藤伸吉/講談社)って漫画があったんですよ。全4巻で……もう8年前の漫画ですか。個人的には日本漫画史に太ゴシック文字で「奇作」と記されるべき作品だと思っています。

 どんな漫画か簡単に説明しましょう。
 国民クイズというテレビ番組があります。このクイズ番組の特徴は、賞品に自分の好きなものを何でも選べるということ。もちろんより大きな、豪華なものを欲するほどに困難度は上がっていきます。そしてさらに大きな特徴は、その賞品を提供するのは日本国政府だということ。国が動いているのだから、その賞品には一切の制限がありません。
 結果、人々はどのような賞品を求めてこの番組に出るのでしょうか。作品内からいくつか抜粋してみましょう。

「隣の奥さんを殺して」
「外国産ワインの輸入禁止」
「全国民を骨髄バンクに強制登録」
「自分に辞職勧告を出した会社の社長にさせろ」
「いなくなった愛犬ギルを探して」

 その通り、賞品として選べるものはまったくの無制限です。「法律の範囲内で」という但し書きすらなし。なにしろ日本国憲法第12章第104条にはこのように記されているのですから。

第12章 国民クイズ(国民クイズの地位)
第104条 国民クイズは国権の最高機関であり、その決定は国権の最高意志、最高法規として行政、立法、司法、その他あらゆるものに絶対、無制限に優先する。本憲法もその例外ではない。

 そんな国民クイズに出場し、己の欲望を剥き出しにする人々。それをアジり、加速させ、お茶の間にお届けする名司会者・K井K一。そしてその体制をうち倒すべく革命を志す者たち。諸外国の介入。欲望を剥き出しにした人間を見て戦慄する国民。そして読者もまた、人間の欲望に対して身を震わせてしまうことでしょう。
 それをきっちりと描ききったこの漫画はまさに「奇作」と呼ぶにふさわしい。

 ……と前々から思ってたんですけど、これがなかなか手に入らなかったんですよ。8年前の漫画だし、ビジネス的にはあまり成功じゃなかったらしくそう何度も重版されなかった。でも買うような人は手放さないから古本屋に並ばない。
 ところがところが、このたび別の会社がこの漫画の版権を買い取って復刊したようです。太田出版から全2巻・各1280円で絶賛発売中。みなさん、何かの機会があったらぜひお買い求めを。損はさせませんぞ。

 でさ、この復刊した会社ってまた太田出版なんだよね。そう、太田出版といえば『バトルロワイヤル』(高見広春)を拾ったところ。この会社ってこういう芸風なのかしらん。
 ともあれそんなわけでこの『国民クイズ』も問題作として話題にならないかしらね。そんで映画化されるの。そうしたらK井役には日本一のアジテーターとして名高き久米宏がいいな。ここでクイズの司会者だからって「いや、みのもんたの方が」だなんて安易な意見は却下です。まあみのも立派なアジテーターだと思うが。


そーいえばI LOVE YOUって受け取った人いる?(8月2日)

 ウィルスが流行ってるらしい。W32/HybrisW32/Sircamですか?
 しかしなんだな、こうやってホームページ上で書いてるうちはまだいいんですけど、親切のつもりなのかこれをチェーンメールにしちゃう輩がいるんだよな。こーゆーのってウィルスの二次被害っていうのかしらん。
 あ、そうそう、あたしゃHTMLメールはそもそも作れる環境がありませんし、添付ファイルは絶対に使いません。そして.exe形式の書庫は大っ嫌いです。したがって私のアドレスからHTMLメールや添付ファイルつきメールが届いた場合、それは100%ウィルスです。しかるべき処置を。……いや、ウィルスに引っかからないよう日々気をつけて過ごしますがね。

 さて、上で一言書いた.exe形式の書庫のお話。この前フリーウェアを探してあちこちさまよってたら、あるソフトの解説にこんな記述があったんですよ。
CAB の自己解凍形式になっています。自己解凍形式が嫌いで、実行したくない人は、拡張子を CAB に変えてから解凍して下さい。
 CABってそーゆーものなの? 融通が利くというかいい加減というか……

 で、思い出したある愉快なエピソード。とある人が画像中心のホームページを立ち上げました。でもその人は素人さんでして、ビットマップ形式でアップしていました。そこへ友人からツッコミ「ホームページに画像あげるなら、普通はJPEGにするものだ」
 ああ、JPEGね。知ってる知ってる、たしかによそのページなんか行くとみんな拡張子が.JPGの画像をアップしてるもんな。んじゃ、直しますか。
 ……はい、オチは見えましたね。彼はビットマップファイルの拡張子を.JPGと変更してアップしてしまったのです。それはそれで見てみたかった気もするな、そのページ。


サブタイトルは「どん!」がいいなぁ。(8月3日)

 『わんつー』だから。

 BASE SONのHP、閉鎖。もちろん荒らし側が悪いに決まっているが、BASE SON側に素直に同情できないのもまた事実。
 まあそれでもホームページ作成だなんて脇のことに時間をとられずゲーム作成に専念できるんだから、これでよしとしておくべきか。
 ともかく原画さんも決まってあとはゲーム完成まで突き進むだけ……ってさ、100万円の賞金を出したコンテスト形式なのに、グランプリがこれですか。アニメ絵に慣れた葩稍さんの目から見ても、髪型を隠して白黒にしたらキャラクターの見分けがつかないぞ、これ。BugBugの今月号(あと数日で次の号が出るので、見たい方はお早めに)で発表されてた佳作5人の方がずっと上手いし人目を引く絵だと思うんだけどなぁ。

 しかしBASE SON。ときどき覗いてるだけでしたけどなかなか愉快な暴れっぷりを見せてくれました。ええ、暴れてたのは来訪者もそうなんですが、なによりシナリオさんが。
 掲示板の荒らし的書き込みに堪忍袋の緒が切れたシナリオさん、まず掲示板に書き込み制限をプロバイダ+アクセス地域という非常に大雑把な単位でかけました。次いで、開発日記に一言。

そんなに私にONE2のことについて語って欲しいですか?

 それを読みたくて俺はそのページ行ってんだよ!
 シナリオさんの言い分としては、作品を見て欲しい、作者が自己の作品について語るのはみっともないことだ……というポリシーがあるようなんですがね。それはそれで頷ける意見ですけどね。
 ……でもさ、何のためにホームページ作ったんだろ、この企業。その会社が出す製品のことを書きたがらない企業ホームページって一体。


同人感覚。(8月4日)

 セーラームーン同人時代の友人(♀)が結婚したそうで、そのスジ友人向けお披露目会の招待状が届く。セーラームーンの便せんで。よく今まで残ってたよなぁ。

 さてさてそれはさておき、本日のネタ。『Kanon4コママンガ劇場』(エニックス)を買ってきました。もはやKanonのアンソロジーは追いかけられない(だって毎月2冊のペースで出る上、内容がつまんないんだもん……)のですが、エニックスのだけは買ってます。あと4コマ漫画ってのもポイント高いかな。4コマ漫画だと、比較的高いクオリティが維持されるんですよね。
 なぜでしょう。
 同人作家の悪い癖として、4ページとか6ページでシリアスをやりたがるってのがあるんですよ。ええ、なにも起こらない、ただのほのぼのとかそんなんじゃなくて、きっちり内容のあるシリアス。消化不良云々以前に理解できないよぅ、そんなの。
 これは同人誌というシステムそのものに原因があります。
 同人誌ってのは、4ページ当たりいくらという単位で印刷代が決まります。で、当然印刷代は限られた予算の中から(往々にして生活費とかから)捻出しなきゃいけないから、できるだけ安く上げるべくページ数を減らそうとする……いや違うな、予算は一定額以上どうやっても出せないから、そこでページ数が決まってしまう。
 どちらにしろ、少ないページ数で描きたいものを描く。シリアスやりたい人でも、予算というボトルネックは克服できない。でもシリアスをやりたい。結果、異様に台詞の多い漫画が出来上がってしまうのです。もはや素直に小説描けよというぐらい文字が多い人も珍しくない。
 本来ならページ数に合わせて描く内容を選ぶものですが、多くの人はページ数に内容を合わせに行ってしまいます。たとえるなら、体にあわせた服を着るのでなく、服に合わせて体型を作ろうと……してないなぁ。ただ無理矢理着ているという感じ。そりゃダメだろ。

 でも、4コマなら起承転結という分かりやすい指針がある(いや、普通にコマ割りをしてる漫画にもあるんですよ、起承転結)し、なによりまっとうな人なら台詞過剰のシリアスをやろうだなんて思わない。
 ね、4コマの方がずっといいものができる理由っての、はっきりしてるでしょ?

 ……もっとも、一番の問題ってのは商業誌に同人誌感覚でお話を描いちゃう神経であり、それをよしとする編集さんとファンにあるんですけどね。


響子さんが多重人格(8月5日)

 『まほらば(1)』(小島あきら/エニックス)ゲット。内容を一言でいうと「響子さんが多重人格」。……やべえ、本当に完全に言い尽くした気がする。

 響子さん。この人名から「奇人変人ばかりが住むアパートの大家さんをしている」という設定を読みとってください。読みとらなきゃダメです。読みとれなかった人はその場で腕立て伏せ50回。
 さてこの漫画のキモである大家さんの多重人格。まず第一の人格は、優しいのんびり屋さんの天然ボケ。要するに愛さんです。卓球少女じゃなくてとらハ2のね。で、第二の人格。口より先に手が出るタイプの、だけど照れ屋さんな子。第三の人格。6才(そういえばこの子のトレカ持ってる)。で、まだはっきりとは出ていない第四の人格があるらしいんですよ。とても怖く、誰彼構わずコスプレをさせたがるっていうよく分からない子が。

 はっきり言って類型的な漫画なんですが、ほのぼの系で普通に面白いっていう漫画を好きな人にはそれなりにお勧めであります。全然誉めてるように聞こえませんね。いや、面白いんですよ。特徴がないだけで。(ここで「や〜〜ん、早紀ちゃんかーいいにょ〜〜萌え萌え〜」なんて書き方ができれば楽なんだろうが、あたしゃそーゆー文章書けないし)
 ちなみにこの作者さん、エニックスのKanonアンソロジーで名雪漫画を描いています。それが面白かったから、多分こういうぼんやりさんに嗅覚が利く人なんじゃないかなぁ。てなわけで、それなりにお薦めの漫画でありましたとさ。


(8月6日)

 ごめんなさ〜い、これから体重29kgの子に会いに行くから、今日の更新はパスで〜す。にゃはは。


8月8日は(8月8日)

 ハッパの日。
 全国津々浦々から集った解体業者や花火職人達が自分の火薬こそが日本一だと競うべく、互いに向き合って火薬を……発破の日。違いますね。
 各地の地下に潜伏している売人たちが裏の大元締めに、この一年で集めた売り上げに応じた上納金を納める日。特にマリファナの売り上げに対して課される金額が高いことからこの名が付けられた。ハッパの日。よけい違いますね。

 でも葉っぱの日だってんで、Leafのファンの人たちが何か楽しいことやってるかもしれないですね。
 で、上の話と微妙につながるんだけど、リーフのゲームって隠語で「ハッパ系」とか言ってるじゃない。もちろん「ハッパ」といえばマリファナの隠語なんだけど、そこに引っかけて「ハッパ」って言ってるんだよね。でももうハッパ系って言葉が一人歩きしてるから
「ダメだ俺、ハッパジャンキーだわ。ハッパ系って中毒性が高いからなぁ」
 この言葉がそういうマリファナに引っかけた、自虐性の強い言葉だってことを案外知らない人もいるんじゃないかなぁ。あなおそろしや、言葉のひとり歩き。
 いや、どこかに絶対いるって。本物の先行者がコマネチすると思ってる人とか、同人誌を丁寧に描けば初参加の創作系で200部即日完売、一年もやっていればあっという間に同人の神様になって年収1000万円が見えてくるとかそんなこと思ってる人、絶対いるって。

 てなわけで、明後日から有明で夏の祭典・夏コミが行われます。将棋倒しにはくれぐれもご注意のほどを。


ピストルが使えたらって、思ったことないかなぁ?(8月9日)

 夏です。夏になるとあちこちの道路に出没する……今は珍走団っていうんですか? あと「人以外のなにかwithバイク」って洒落た呼び方をしてた人もいたね。ともかく、集団になってバイクにまたがり、ぶいーんぶいーん、ばりばりぐおーぐおーぱぱらぱぱらぱぱかもーんいえーばりばりだぜーなんてわめき散らす人たち。
 ああいう人たちに安眠を妨害され、頭の中に佳乃の声を聞いた人も多いことでしょう。
ピストルが使えたらって、思ったことないかなぁ?(実物とは多少異なります)
 そんな暗い願望を満たしてくれる小説があるのよ。

『そして、粛正の扉を』(黒武洋/新潮社)

 一人娘を暴走族の暴走行為によって失い、天涯孤独の身となった女教師。彼女がいわゆる札付きの不良たちをピストルやナイフをもってして片っ端から私刑していく小説。
 いや本当にそういう小説なんですよ、これ。誇張もなければ、断片だけを大写しにして言ってるのでもない。本当に一クラス分の不良たちを教室に監禁し、駆けつけた警察やSWATたちとのやりとりを交えながら、はじから順にピストルで撃っていく小説なの。ある意味『悪夢』風。嘘だと思うなら読んでみるといいです。――あ、まだハードカバーしか出てないから、図書館で探すのがいいかな。今年の本だから、文庫に落ちるのを待つにしても遠い未来のお話。
 ともかく、そんな小説。日頃大人しく目立たない女教師が、もっともらしい理由を述べながら、不良たちの過去の悪行を読み上げてピストルの引き金を引く。困ったことに(そう、本当に困ったことに)この経過が面白いんですよ、この小説。物語の中とはいえ人を殺すということに対して爽快感を感じる生き物なんですねぇ、人間って(もちろん、そう言われて嫌な気分になる部分もまた人間です)。これが新潮社ホラーサスペンス大賞の第一回大賞受賞作だというのも頷けるお話。たしかにホラーだ。
 人間というものが一番怖く、だから一番面白いものなんだもん。

 んで、蛇足だけど。この本を私に勧めた友人Y、『バトルロワイヤル』を初版の時点で見つけてました。なんでこーゆー本にばっかり嗅覚が利くかなぁ。


細かいネタを書き散らすにはいい感じだな、このフォーマット。(8月10日)

 悲しいとき! comike.comで肌ゲーの通販をしたらこんなゲームのチラシが同封されてたとき!

 悲しいとき! 知り合いからHP作ったといわれて見に行ったら、某無法掲示板風味まるだしだったとき!

 悲しいとき! 『秋桜の空に』をやっていて、セーブしたファイルが片っ端から消えていたとき!

 悲しいとき! 『スサノオ』の最終回、表紙ページに大きく「最終回!!」と書いてあって「もっとよませろ!」とルビが振ってあったとき!

 悲しいとき! 8/8に「8/10のコミケで本を出します」なんて初告知している人を見たとき!

 悲しいとき! 古本屋で一巻だけが10冊以上並んでいる本を見たとき!

 悲しいとき! 肌ゲーメーカーHP掲示板の前回書き込みが前世紀だったとき!

 悲しいとき! 買ってからインストールしかしてないゲームを、HD残量の都合でアンインストールしたとき!

 悲しいとき! コミケだからかこのページに訪問者が少なく、それがうちだけでなくサーバー全体の傾向だと気づいたとき!

 元ネタが分からない人は、土曜夜中11時頃NHKでやっている『爆笑オンエアバトル』なる漫才番組を見ましょう。「いつもここから」ってコンビだったかな。けっこう有名らしい。


おキツネさまちょおらぶりぃ。(8月11日)

 岡野史佳という少女漫画家がいます。白泉社系で活躍していた人で、代表作は『フルーツ果汁100%』(全7巻/白泉社)ですね。あとDOS時代にその筋でもてはやされた着せ替えごっこアプリケーション“KISS”。それが作られたきっかけが、この岡野史佳の『ハッピー・トーク』(全3巻/白泉社)だったらしいです。本当に少女漫画少女漫画した絵の、スタンダードなラブコメを描く方です。

 ……ていうかね、『リトルモニカ物語』って出るじゃないですか、RUNEから。あの設定を見たとき私の第一印象は「あ、岡野史佳の漫画みたい」だったんですよね。そう、つまりあんな雰囲気のお話を得意としている作家さんです、岡野史佳。ついでに言うと、絵もあの方向性(注・汁は飛びません)。大昔は『とんがり帽子のメモル』の同人誌作ってたっていうし。

 さてそんな岡野史佳が5年ほど前、実に変な漫画を描きました。
 ごくごく普通の女子中学生、桜井乃亜。生まれも育ちも都会の彼女が、親の都合で田舎の村へ転校することに。ああこれで都会の刺激的で楽しい生活と分かれなければいけないのね、と落胆する彼女でありました……が、その転校先の村とは国から認められたオバケの保護区。稲荷大社にはキツネの神様がいて、川には河童が。それから天狗に雪女etcetc.さあ、乃亜ちゃんの奇妙なカントリーライフの始まりです!

 どう言えばいいのか。はっきり言ってハイテンション・バカという言葉が実によく似合う漫画。たしかに岡野史佳はちょっと不思議なファンタジーを描くのが得意です。そして日頃描くラブコメも、たしかにコメディ色が濃いです。
 ですが、はっきり言ってこの漫画はやり過ぎでした。暴走でした。当時、ファンたちの間で「岡野史佳が壊れた」とそんな噂が流れたとか流れてないとか。とまあそんなわけですので、この漫画はLaLa読者には今ひとつ受け入れられず、わずか三ヶ月で隔月の増刊号送り、そして増刊号でも一年ちょっとしか続けられずにうち切られたようです。やはり普通の少女漫画好き層にはちょっと合わなかったのでしょう。

 その漫画のタイトルは『ラブリー百科事典』。

 この漫画が、このたび復活します。雑誌をLaLaからガンガンステンシルへ移し、今月末に出る号から新たに連載開始です。
 ……って、ガンガンステンシル?
 ガンガンステンシル。どうやら初めは少女漫画雑誌として創刊されたようですが、いつの間にか少女漫画でなく「女の子が好きな漫画」ばかりを載せるようになってしまった雑誌です。
 さあ、お耽美系の中に紛れ込んだ岡野史佳の少女漫画。はたしてハイテンション&バカのノンストップ漫画がどこまで奮闘できるか。そしてマニア層でなく一般読者の取り込みへの起爆剤となりうるのか。ていうか一般層取り込みをまだ諦めてなかったのかガンガン編集部……

 でも『ラブリー百科事典』じゃ、結局また別のマニア層が釣れるだけだと思うのですがいかがでしょうか。具体的に言うと俺とか。

 ちなみにガンガンステンシルのHPはこちら。来月号の予告ページにカットが載ってましたよ。


あのわっかは浮き輪らしい。(8月12日)

 本日の提言。

「それはコスモ星丸じゃない」

 えーと、順序立てて言わないと分かりませんね。まず、体重29kgの子がいることで(俺の中で)有名なゲーム『秋桜の空に』(Marron)。このゲームには、サブキャラとして野々宮美影という子がいます。
 この子がどんな子かといいますと、マイペースのぼんやりさん。親友の小猿といつもいっしょにいます。いや、本当に猿です。頭の上にマスコット風味で乗っかっているのですが、本当にいつも一緒。彼女は水泳部員なのですが、彼女が泳いでいるときも一生懸命髪の毛にしがみついてるようです。おかげで彼女の課題は息継ぎが上手くいかないことなのですが、まあそれはそれとして。
 そんな小猿の名前が、コスモ星丸。そう、筑波万博のマスコットキャラクターの名前です。彼女は18歳以上のはずなので、知っていても何の不思議もないでしょう。19才なら生まれ年は1982年。筑波万博は1985年。生まれてはいます。

 さて、コスモ星丸。そういえばあれってどんなキャラクターだったっけ? と、葩稍さんの頭脳に標準装備されているアルツハイマー型データベースをたどってみました。ですが、どうもうろ覚えにしか思い出せない。俺だって85年なら小学生だもんな。
 私の灰色の脳細胞が当てにならない。ならば仕方ない、Yahooで検索だ……というわけで「コスモ星丸」で検索してみました。

 最初にヒットしたページはここ。→http://www.geocities.co.jp/NatureLand/7038/

 それはコスモ星丸じゃない。


申し込み締め切りは15日。(8月13日)

 気がついてみると、きのうはお誕生日でした。まあそんなことはどうでもよくて、あたしゃ冬コミの申込用紙を書いております。さて冬はどこのジャンルにしようかね。RUNE系ってことで申し込もうかな、ちょっと競争率ありそうだけど。競争率重視でいけば『秋桜の空に』本って考え方もあるけど……いや、実際面白いですよ、このゲーム。

 さて申込書を見ると、なかなか面白いことが見えてきます。まずコミケの申し込みというのは、自分のサークルがどのジャンルの本を出す(予定な)のかを書いて申し込む必要があります。そしてその区分けをしやすいように、各ジャンルには「ジャンルコード」という数字が割り振られます。少年漫画のファンジンを出すなら810番、創作小説なら603番とかそんな感じで。
 そのジャンルコード一覧というものがありまして、こういう本ならこのジャンルですよ、このジャンルは特に多いから漫画一本だけで独立したコードを持ってますよ、云々という表。

 イメージとしては郵便番号の表に近いのかな。何とか市のA町なら何番で、その番号は実はB町と同じ番号。なるほど、郵便局としてはA町とB町は同じものとみなしているわけね。あ、この会社って一社だけで独立した番号持ってる。

 さて、それを踏まえてこの表を見てみますと……おお、作品一本で独立コード持ってるのはスラムダンク・封神演義・ワンピース・NARUTO・ガンダム。ついでに富樫義博も独立コード。やっぱりなんだかんだ言ってもジャンプ強しってことか。ジャンプ系以外で作品単位の独立コードってガンダムだけだもんな。しかもガンダムってジャンル、ファーストガンダムもGガンダムもガンダムWもSDガンダムも入るから、ちょっと一本とは言いがたい。

 とまあそんな感じで、ジャンルコード&補足説明を眺めて気がついたことを羅列していきましょう。

 そして、ジャンルコード609。ジャンル名は「鉄道・旅行・ミリタリ」。どういう括り方かよく分かりませんが、そのジャンルの補足説明が「バス・モータースポーツ・おもちゃ・ガレキ・車・バイク・先行者」。バスとかバイクと同じ括りなのか、先行者。


まめちしきー。(8月14日)(Written on 8/15)

 夏コミは、3日間で約40万人という動員数を叩き出すイベントです。なんとこの数字、ウッドストックロックフェスティバルと同じくらい。

 もしかしたら、私達は伝説のただ中にいるのかもしれませんね。


あちらでは建国記念日。(8月15日)

 ちょっとみなさん、握りこぶしを作ってください。そしてそれを、思いっきり力一杯に強く握ってください。小指に力がこもっていることが実感できると思います。指先が手のひらに食い込んで多少痛いかもしれませんね。
 実は小指に力を込めることができなければ、握りこぶしというものはあまり堅くならないんです。そして握りこぶしが堅ければ堅いほど、それで誰かを殴ったときの破壊力が高くなります。返して言えば、こぶしを強く握ることが出来なければ喧嘩の時に不利になるということ。
 つまりヤクザが小指を切るということは、それによって喧嘩が致命的に不利になるということを強いる罰なのです。原意としては。そして厳罰を自分に対しいて強いれば、それは詫びとして成り立ちますね。

 ……いえね、なんか韓国の人が靖国神社関連で抗議して小指を切ったっていうらしいんですが……小指を切るのは詫びか罰だよねぇ。

 情報源:FRONTIERSさんの「或いは科学的な日々」8/14


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