ひがわり娘

2001年2月16日〜2月28日


コスプレまんが。(2月16日)

 CLAMPという作家がいます。知らない人はいないという前提で話を進めますよ? もちろんCLAMPは、キャラクターと絵が全てであってストーリーはさほど面白いわけではありません。だがそれがどうした、さくらがかーいければそれだけで充分だ。違いますか?

 というわけでCLAMPの新作『ちょびっツ(1)』(講談社ヤングマガジンコミック)が出ました。もちろん、キャラクターが可愛いというだけの話です。
 ストーリーを大雑把に言いますと、舞台は近未来でパソコンは全部人型(ネコミミ)の世界。そんなでっかいパソコンはどこからどう考えたって邪魔だろうと思うのですが、まあそれはそれとして。
 そんな世界で、主人公(浪人)はパソコンを拾いました。名前は「ちぃ」。AI機能つきで、だけど中身は空っぽだから主人公の教えたことをかたっぱしから真似したり覚えていったりで、そんな無垢な行動がかーいくてどうのこうのって感じのお話。わかんないか。要するにアラレちゃんなんだけど。『RISE』が分かればもっと早い。

 ともあれ、ちぃ以外のキャラクター紹介。

 ……ギャルゲーだよなぁ、これ。

 でまあストーリーは、どこをどう見ても「パソコンばっかりじゃなくて生身の人間とも向き合わなきゃダメですよ」以外の結論に着地するようには見えないんですが、そーゆー教条的なものって確実に失敗するんだよなぁ。
 この手の教条をやりたがる人って、絶対大きなことをひとつ見落としてると思う。ギャルゲーとかをやらない人って、我慢してやらないんじゃなくて、単にギャルゲー以外のものの方が面白いからそっちに行ってるだけの話なんだってこと。
 そうすれば、その手の教訓をやるときに必要なものは「これは嘘だ」という言葉でなく「あっちの方が面白いよ」という道案内だということに気づきそうなものだと思うのだけどどうよ。


ユニクロの布団から80年代ファッションへ。(2月18日)

 某所で『月刊あずまんが大王』と呼ばれる雑誌をゲット。まあ実際、あずまんがだけ読めればそれで充分とも言える。あと『ニニンガシノブ伝』。『Kanon』はお休みでした。表紙には書いてあったのにね。

 さてさて内容は、すごく久しぶりにかおりん登場だったり、大阪大活躍だったりとそんな感じ。そして木村の奥さんがすごくいい人なのか、ただの変な人なのか分からなくなってきたりも。木村が流行る時代ってのはどんな時代だろう?
 木村が流行る時代。流行のサイクルで今度は木村の番だとかそんな感じでさ。確かに60年代のファッションが流行ったり70年代が流行ったりで歴史は繰り返すわけですが……

 ごめん、話が大幅にドリフトします。流行のサイクルがあるというからといって「今年は80年代が流行る」という安易きわまりない予想をした人がいたんですけど……俺は流行らない方に賭けるな。
 今の流行を動かしてる人たちというのは、まあ実際に流行で踊る人たちは十代から二十代前半だけど、仕掛け人は三十かそこらじゃないですか。そう、80年代の流行をリアルタイムで見ていた人たち。
 もともと70年代や60年代が流行った理由ってのは、流行で踊る人たちはその時代を知らないわけだから、それがエキセントリックで新鮮なものに見えたからに他ならないんですよね。

 なら、80年代は流行るか?

 そう、もちろん答はNO。なぜなら彼らは過去に同じものが流行った時代というものを知っているわけで、新鮮に見えずにむしろ「痛いもの」に見えるのではないかと。
 だからま、80年代ファッションは、ほとぼりが冷めるまで記憶の片隅だけに保管しておいた方がいいのではないかと。


忘れ物クイーン。(2月19日)

 タイトルを見て分かるとおり、昨日の続きのあずまんがネタ……でなくですね、まず去年の12/7のひがわり娘をご覧下さい……ってのは面倒だから、大雑把な解説。

 『先生になれません』(小坂俊史・竹書房)って四コマ漫画があるんですわ。小学校の先生もの。で、その漫画が新レギュラーを決めようってことで人気投票。しかし、その人気投票の情報源は「生徒名簿」のみ。まあいちおう簡単な紹介はついていたんですが……それでもキャラが立ってるにはほど遠い。しかも対象となるキャラクターは75人。そう、票割れ必至の人気投票。
 その結果が出ましたなりよ。

 と、いうことでタイトルに戻る。見事一位に輝いた子は「宮本千賀子・1組の忘れ物クイーン。いつも左手の甲にマジックで何か書いてある」でした。ちなみに過去における本編登場数は四コマ。ネタは一本(まあこれは誰が一位でも大差はないんだけどね)。
 うむ、やはり忘れ物クイーンなぼんやりさんが、これからの世界を制すナイス属性であるといえましょう。そう、プリントを提出しろと言われたら「そのプリントって何のことー?」などと存在そのものを忘却のかなたへ送ってしまうようなボンヤリが、これからの世界を救うために必要なものなのです。そんなのに救って欲しくないが。

 ともあれこの人気投票、上位4人が女の子というのがこの漫画の読者層を暗示しているような……でもないか。よくよく考えてみると、このぐらいの年(小学校6年)っていったら、男はガキか小賢しいかで、いまいちキャラクターとして面白味に欠けてるような気もする。


給料日と肌ゲーの素敵な関係。(2月22日)

「冬の中で一番寒い日」とは、ムーンライダーズの『ヴァージニティ』の一節だったか。誰も知らないと思うけど。
 ともあれ、なにも月の中で一番金のない日に発売しなくてもいいではないですか『ぴヨナ=ピコナ』。おかげで買ってませんともさ。でもいいもんいいもん、明日まとめて買うから。

 ……はい? 「まとめて」って言いましたかアナタ?
 ええまとめてですよお、だって明日は『ぴヨナ=ピコナ』(RUNE)でしょ、『Four Card』(Tail)でしょ、あとそれから『Dolls Antique』(TOUCHABLE)の3本買うんだもんなぁ。
 肌ゲーを一度に3本買う人間というのはどうなのかという疑問は脇に置いて、最後の『ドールズアンティーク』ってのは初耳の人も多いことでしょう。簡単に言うと『RISE』だの『Works Doll』みたいなロボット育成ものと思っておけば間違いないようです。まあ正確にはロボットじゃないけど、人造生命みたいだからロボットものと考えるのも的を外してはいないはず。

 ……ロボット育成? お前育成ものと相性悪いんじゃなかったのか?
 いや実際そうなんですけどね、現在でも全くその傾向は改善されてないんですけどね、でもこのゲームってシナリオが高橋直樹なんだよなぁ。そりゃ、買うさ。仕方ない(仕方ないってことあるか)。
「くそう、またしても俺達の前に立ちふさがるのか高橋直樹!」(MMR風)って気分。


ドールズアンティークは後回し。(2月23日)

 いやあ、面白いですね『ぴヨナ=ピコナ』通称ぴよぴこ。
 平均速度が秒間40フレームという驚異のポリゴン画像を使用した、なめらかな動きとスピーディな技。視線の向きにまでポリゴンを使用してるという、バカなこだわりもなかなかナイス。
 ただ浮かせ技からの連携がちょっとつながりすぎなきらいがあるのですが、それは分かっているらしく連続技のダメージ補正がすごく強力。7ヒットぐらいからはもうほとんどダメージになりません。つまり浮かされたら終わりとかそんなことはないので、派手な連続技が楽しい人は気に入るのでないかと(コンピューターが平気で手動の14ヒットとかやってくるんだよなぁ)。まあ逆に連続技のダメージ補正がちょっと大きすぎるから、12ヒットコンボがカウンターで入った大パンチ一発よりダメージ低いこともままあって、それはちょっと苦笑。
 そうそう、デッドオアアライブに対抗したのか「揺れない乳」に対するこだわりもちょっと嬉しい、かも。かも。「走っても胸が揺れない大戸島さんごさんでしたー」ってあったよな。ともあれヒヨコの、くるんと回ってぶい!な勝ちポーズは一見の価値あり。シャレにならんぐらいかーいいぞ。

 『Four Card』。霧に閉ざされた洋館の中を発端にした連続殺人事件。現場に残された四枚のトランプは何のメッセージなのだろうか? 渦巻く愛憎、暴かれる過去。あの吸血鬼は伝説の中だけのおとぎ話ではなかったのか?!
 広告で大書きされてた「だってみちるを殺したのは貴女達じゃない!」って台詞がかなり最初の方に出てきたのはびっくりでした。現在四件目の殺人事件が起こったところですが、ミステリーの法則「怪しい奴から順に死んでいく」を忠実に守っています。
 なんにせよ重い話なのに読みやすいのは、文章と何よりもリリカの存在なんだろうなぁ。ビバ、ムードメーカーちびっ子。

 ……はい、ここまで読みゃあわかるでしょ? 買えてねえんだよ、両方とも。ふんっだ。やっぱすっぱいのかなぁ。


箱の中にCDポーチが入っててねぇ。(2月24日)

 ぴよぴこ買えましたです。いや大丈夫、本物だから。『Four Card』は相変わらずですが、とりあえずはいいや。

 さてぴよぴこ。とりあえず気になるのが「説明書」です。いえね、このメーカーって「カレンダーの裏面まるごと使って説明書」「トレカ型説明書・一本では全部揃いません」「ボードゲーム型説明書・ゲームに使う駒が大量にはいってた」という前科があるので、今回も期待しちゃうじゃないですか。
 で、今回は。……あれ? 説明書入ってない? と思ってよく見てみると。ペラい一枚の紙が。「Macintosh&Windows用ハイブリッドCD-ROM型マニュアル」マニュアルとな。ははあ、道理でCD-ROM3枚組なわけだな、3枚中一枚は説明書だけのディスクってことで……ってMacintosh? まさかぴよぴこってマックでも動くの?
 慌てて箱を見るも、箱には「Windows98・Me・2000」としか書いていない。つまり何かい、説明書だけはマックでも見れる……って意味が……いや、RUNEのマニュアルに意味を求める方が間違ってるのか。

 ともあれまだゲーム自体はやってないんですが、今日はこの辺で。やっぱ驚異の秒間40フレームなのかなぁ(それはもういい)


洋楽って音ゲーがらみしか聞いてないな、そういえば。(2月25日)

 19日のお話の続き。というか『先生になれません』関連っぽいネタ。

 件の「生徒名簿」にですね、こんな子が描かれてたんですよ。
筒井真紀緒・早くも洋楽にハマり、ますます話し相手が減ってしまった
 確かに小学6年生で洋楽聞く奴なんて、かなりの少数派だよなぁ。しかも洋楽っていったってそりゃあもう広いから、「洋楽ファン」ってだけじゃ会話にならなかったりもするし。だって冷静に考えてもごらんなさいよ、たとえば「イギリスの音楽」って限定したとしても、それはすでに「邦楽」と同じだけの広さを持ってるわけですよ。

 簡単に言うと、こう。X JAPANや少年ナイフのファンであるマックス君が、日本びいきのジョージとならそれについての会話ができるだろうと思って、ネタをふるわけですが……

マックス「Heyジョージ。最近はJAPANの音楽もなかなか侮れないじゃないか、hum?」
ジョージ「Hahahahaha、何を言ってるんだいマックス、ヒバリ・ミソラがワールドワイドでもトップクラスのシンガーなのは、もう何十年も前から分かり切ってることじゃないか」

 この二人、どちらも「日本の音楽」のファン。でもだからといって会話が成立すると思います?

 ただでさえ広い「洋楽」というジャンルに、小学校6年からハマってしまった筒井くん。周りがミニモニだラルクだと騒いでるのを横目で見ながら、「マライア・キャリーの方がずっといいじゃん」なんて呟くわけですよ。
 …………………………………………いるよね、こーゆー小学生。呟くのが心の中でなら、小学生じゃなくてもいるけど。つーか、大抵の人は身に覚えがあるんじゃないかと。
「××面白いよねー」
「(……そーか?)」
 いいからそこは疑問に思っても黙ってうなずいておけ。たとえ「××」に入ってる言葉が『BOYS BE・・・』だったとしても。

 閑話休題。とはいえ、まあ実際に日本に入ってくる洋楽の量はそれほど多くないので(日本のCDってアメリカでどれだけ発売されてるんでしょうね?)、現実としては変にマニアックな人でもない限り「洋楽ファン」同士の会話って割と成り立つのが現状なんだけどね。
 やっぱ「洋楽ファン」を名乗るんだったら、ある程度共通項として聞いてなきゃいけない音楽ってのはあるんじゃないかと。たとえばビートルズ、たとえばマライア・キャリー。日本のフォークソングが好きだっていうんなら、長渕剛と吉田拓郎は聞いてなきゃ嘘だってのと同じようなもんだ。


ぴよぴこ狂い。(2月28日)

 そんな感じで更新さぼりまくりフェスティバル21century-mixって感じのひがわり娘でございます。しかも今月は2月だから28日までしかなくて「え、もう今月終わり?」とちょいとびっくりさん。あと最近妙に眠いし。名雪の霊でもとりついたか(死んでません)

 さて2月28日。今年は閏年じゃないから今日で2月は終わり。では、2月に関する小話と、つまんない揚げ足とりをば。

・小話
「おしゃべりが好きな有閑マダムの方たち。さて1年12ヶ月のうち、彼女たちのおしゃべりが他の月に比べて明らかに少ない月があります。それは何月でしょう?」
正解:2月。他の月より短いから。

・つまんない揚げ足録り
 あるラジオでこんな事を言っていた芸能人の方がいました。
「この写真って私にとってお守りみたいなものなので、去年は一年中365日ずっと身につけてました」
 その身につけていなかった一日は何があったんですか?

 うわぁ……書く前に思ってたよりもさらにつまらないよこれ……


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