ひがわり娘

2000年12月1日〜12月15日


『ラストクリスマス』はワムだったか?(12月1日)

 気がついてみると、もう12月。今年はおろか、今世紀も残すところ1ヶ月。いや葩稍さんは別にキリスト教徒じゃないんで、世紀が変わったからといってどうと言うことはないんですがね。でもやっぱり、来年の1月1日の笑点では歌丸が「みなさん、今世紀も残すところあとわずか99年になってしまいました」なんて言うのかどうかは気になるけど。あれだ、『終末の過ごし方』で笑っていいとも最後のゲストが誰なのか、ちょっと気になるなんて言ってたのと一緒。だいぶ違うか。

 さて、そういえばもう年賀状がどうという季節なのですが、あたしゃ不信心なので年賀状書きません。いや自分から書かないだけじゃなくて、送ってくれた人に返事すら書かないと言うとんでもねー奴なのでございます。いや深い信仰的な理由とかいうことでなしに、単にめんどくさいというかそこまでする価値を感じられないというか。……あのさー、日本人なんだからもうちょっと日々移り変わる季節に対して少しは目を向けたらどうだね、俺。


長野県では、CDのケースは燃えるゴミらしい。本気か。(12月4日)

 うわー、無断で2日さぼりって、なんだかんだいって初めてじゃないかな?

 さて、引っ越しの荷物片づけはだらだらやってるせいもあってまだ終わってないんですが、とにかく嫌になるほど多いのがCD。特ににいろんなものをバックアップしたりゴニョゴニョしたりの青CD。あと肌ゲーのCD-ROMだってケースが特殊なのでもない限りはケースなどいらない。第一、これをいちいちケースに入れて保管していたらスペースがいくらあっても足りないことが判明しているので、思い切って全部ケースを捨ててバッグに入れて保存することに決定。
 というわけで、CDの表面に内容を書いてケースに詰めてってるわけですわ。これがまあ、あとでゴチャゴチャになるのは目に見えてるものの、やっぱり何らかの順番で入れて整理していきたいと考えるのが人の心理というものでございます。具体的には『Moe』の隣には『Innnocent Eye's』を並べたいとかそんな感じで。

 ともあれそんな感じでケースの中に並べていって、ふと不安に襲われる。
 いや落ち着け、俺はCD160枚収納のバッグを買ってきたんだぞ? でもだけど、そんなこと言ったって現実的には……ばか、現実より理論を直視しろ!
 なんて感じの問答が頭の中を駆けめぐる。

 その通り、CD160枚収納のバッグをいっぱいにして、それでも整理し切れませんでした。おかしい、いつの間にそんなに増えたのやら。

 しかしCD160枚収納のバッグって、いっぱいにして持ち歩くと(結構重い)なんとなく産業スパイ風でちょっとかっこいいかも。あくまで「風」だけどな。


でも本命はまこ×浅沼。(12月5日)

本日は、木野まこと嬢のお誕生日であります。……はい? 木野まことを知らない? そんな輩に捧げる言葉は、これかな。
「今すぐ背を向けて立ち去れ、そして明日にむかって生き続けろ」
 元ネタ? さあ。どこかでこれを読んで、なんとなく覚えているだけだから。

 ともあれ木野まこと嬢の誕生日でございます。私を小説や漫画の世界に引きずり込んだのが新井素子師匠で、キャラものという新たな地平にいざなったのが池内水葩さん。そして、私に同人誌という禁断の果実を与えたのが、木野まこと。そういう子です、はい。キャラクターが3人以上いたら、性別がどうあれカップリングを考える癖もこの子からきてるんだよな。大丈夫か、俺。
 ……えー、でもだってまこ×亜美はこの世の真理ですよ? なんたって本編公認ですよ? ゆうひ×愛(でもこれはゆうひ→愛になるのか)とか詠美×由宇だなんてカップリングとは格が違うわな(そんな格上が嬉しいのかは……いや、大事だと思うぞ)。でも佐祐理×舞には譲るかもしれないけど。

 そう、同人誌をカップリングという観点で駆け抜けた(いや、抜けたかというと抜けてない気がするが)人にとっては、本編などカップリングを補強するために存在すると言っても過言ではない。
 たとえばまあ5人が輪になって座ってるシーンがあるとしましょう。これがな、亜美ちゃんは必ずまこちゃんの隣に座ってニコニコと嬉しそうなんですよ。なるほど、亜美ちゃんはまこちゃんのことを気に入ってるわけですな。
 でも、まこちゃんはまこちゃんでうさぎを気に入ってるのはこれもまた本編見りゃ一目瞭然でして(そうなのか?)、いやあ、無駄に人間関係が複雑でいいですね。

「……で、そこから一気にカップリングまで話を飛ばすわけ?」「おうよ」「無理がないか?」「ない(きっぱり」)

 ディープな話が好きな同人作家さん、この辺から三角関係で話を進めて、なんか嫉妬に狂った亜美ちゃんが包丁持って暴れかねないような物語を描いてた人もいました。もう本編何の関係もないけど、それはそれでまた一興。
 ともあれ、カップリングというものを絡めて物語を見ると、無駄にいろんなことが見えてなかなか面白いという話でした。いまなら……何だろうな、個人的には名雪×栞ってのが面白そうだと思ってみた次第。いや香里×名雪じゃ当たり前すぎて(……そーなの?)面白味に欠けるでしょ。あともちろんゆうひ×リスティ。留学のことをどう説明しようか悩んでるゆうひに、リスティは妙に冷めた口調で言うわけですよ「『行かないで』って言ったら、ゆうひはここにいてくれるの?」完璧じゃん。
 ちなみに、話を女の子に限らなければシャルナーク×ウボォーギンがすごく面白そう。ノブナガじゃなくてシャルナークだし、ウボォー受なところはちょっと譲れない大事なポイント。

「男女間ってのは考えないの?」「おう」「……」


今年は「和泉」の当たり年かも。二人目だけど。(12月7日)

『先生になれません』(小坂俊史・竹書房)って四コマ漫画があるんですわ。最近の四コマ漫画の流れである「キャラ重視」からちょっと離れたところにいる、あくまでネタで笑わせるという希有な四コマ。それが希有というのは問題ある気がしないでもないが。

 でですね、単行本が出たんですけど、まあ今になって読むと懐かしい匂いのするネタがあるんですよね(この作者って基本的に時事ネタには頼らない人なんですが、それだけに時事ネタの扱い方が下手なんですよね)。
 校長がブラスバンド部を、実績もないのに予算だけはくうから解散させようって言いだして、いやそこを何とかと別の教師。で、そこで校長が出した案。「よし、最後のチャンスだ。しかしオリコン20位内に入らなかったら解散」
 懐かしいよなぁ、なんってったっけ、そのバンド。エブリリトルシングだっけ? ……違う気がする。なんかそんな感じの名前だった気もするが。

 そして単行本のおまけについてきた「6年1・2組生徒名簿」。各クラス40人×2クラスで80人の絵とそれぞれ一言ずつ書いてあるんですが、これがまた妙にリアリティがあって面白い。
「古川かお里・祖母に三味線を教わっているが、弾くのは浜崎あゆみ」「千田明実・アルコールランプが怖いらしく、2m以上近づかない」「木村亨・家の近所に女子しか住んでおらず、登下校の時気まずい」云々。
 さてこの漫画、現在この名簿という情報だけを頼りに生徒の人気投票という無茶なことをやっています。上位キャラをレギュラーにするらしいが、それだけに現時点でのレギュラーは除外されてて、すなわちキャラの立ってないこの中から選べという無茶なお話。しかも75人の中から3人選べって……いや、票割れ必至なのは作者も分かってるらしい。
 ちなみに葩稍さんのお気に入りは「伊庭成海・掃除用具入れでひそかにハムスターを飼うも、4日でバレる」「丸木佳子・一時は子役を目指していたものの、もうそんな年ではなくなった」「佐藤環・花屋の娘だが、教室に持ってくるのは道端で摘んだヒガンバナ」の3人。まあこの漫画知ってて暇な人は、投票協力してね。特に伊庭。


なのはちゃんが呼んで(ません)(12月8日)

 きっと呪われてる。ええ呪われてますともさ、また買えねーでやんの、とらハ3。とらハ箱だって買えなかったし、とらハ2だってあれ、遠くの電器屋まで行ったのに売ってなかったから、なんとびっくり定価で売ってる店(あるんだよ、恐ろしいことに)に行って買ってきたんですよね。仕方ない、今回もそこ行くか。そこでもなかったら……とらハ3はつまらないゲームってことにするか。酸っぱいゲームと言い換えるとより意味が鮮明になりますな。

 さてともあれ、本日の夕食、日本全国どれだけの家庭で麻婆茄子が並んだでしょうか。いやそういうシャレの分かりすぎる奥さんというのも……俺はいいと思うどね。いや俺は好きだけどさあ。
 ん? どーして麻婆茄子かって? そうですね、これは宿題ということにして、みなさんに考えてもらいましょうか。それを5キロバイトほどのレポートにして提出を冬休みの宿題としましょう。内容次第で後期試験の採点に影響させますので(意味不明)。


MTG漫画ってのもあるんだよね。しかも複数。(12月9日)

 『ヒカルの碁(10)』買ってきたんですよね。……おおっと、次の段落はネタバレ含むんで単行本しか読んでない人は読まないが吉だにょ。その次の段落は以降オッケー。

 ヒカル、プロになっちゃいましたよね。うーん、伊角さんとのプレイオフなしか。個人的にはあの対戦をもう一度やり直して欲しかったんだけどな。結局ヒカルの逆転の手ってのは実ったのかな?

 さてこの漫画の帯に「世界唯一の囲碁漫画」とのキャッチコピーがありました。まあ本当に厳密な意味で世界唯一かというと違うと思う(『月刊囲碁』なんて雑誌がありますが、それに漫画が連載されてたと思う)けど、まあそんな細かい揚げ足取りをしても仕方ない。
 じゃあ、と思って他に「世界唯一の××漫画」の称号を受ける資格のありそうな漫画はあるのか、と考えてみたところ……案外ある。まず同じジャンプに「笛」漫画があるし(笛漫画なのか、あれ)、他の雑誌に目を向ければ昔は「試験」だの「チョロQ」だのなんてがあったし、読んだことないけど『シャカリキ!』って自転車で坂を上る競技専門の漫画だったんだって? おっと待った、「消防」漫画は複数存在しますぞ。あと「司法書士」漫画ってのも他になさそうだな。

 などといろいろ考えてて、これは正真正銘世界唯一のジャンルだろう、と思える漫画がありました。「男子新体操」漫画『男の華園』(桑田乃梨子・全4巻・白泉社花とゆめコミックス)。体操だったら『空のキャンパス』なんてのがあったけど、これは新体操。まあ他にないだろう、なんたって今現在マイナーすぎるから、日本で一番強いらしい大学チームの悲願が「世界選手権の開催」だっていうからそのマイナーさが伺えようというもの。まあ話の中身は新体操あんまり関係なかったんですけどね。

 とまあそんなわけで、世の中にはいろんなジャンルの漫画があるというお話でした。あ、今俺が『電撃ガオ!』を定期購読してる理由のひとつである『ひまわり幼稚園物語・あいこでしょ!』、保父さん漫画ってのも案外他にないかも。


最初にピンクのを考え出したの誰なんだろうな。英雄かも。(12月10日)

 さてさて、メルマガネタなんですがね。いや[看護婦栞]っていうカードがあるんですよ。病弱な娘が大きくなって、今度はみんなを助けてあげようと医学の道に進むという、ちょっといい話なカード。
 このカードの絵、ピンクのナース服なんですが……ピンクのナース服って実物見たことあります? あたしゃありませんよ。でもこのゲームに出てくるナース服ってみんなピンクだし(名雪・真琴・栞・香里・秋子さんの五人にナース服があります。秋子さんはちょっとピンクと言うよりは薄いオレンジ色)、そもそも肌ゲーの世界ではピンクのナース服の方が出現頻度が高い。……なあ、医療現場って清潔感第一じゃないの? そりゃピンクの方が色っぽくていい感じだけどさ。

 とまあそんなことを書いたら、読者さんからちょっといい話な情報をいただきました。
 ピンクのナース服って実在はするらしいです、はい。で、清潔感よりも優先すべき理由があってピンクのナース服を採用してるわけですが、その理由とは何でしょうか?
 答:客寄せ(客か? ……客だな)。
 なるほど。……いやそりゃたしかに看護婦さんがピンクのナース服だという理由で病院を選んだりはしないだろうけど、看護婦さんが色っぽかったりすると通院する側も気合いが入ろうというものです。さぼったりもしなくなるかもしれないし。大した病気じゃないのについつい病院に行っちゃったりな(迷惑)。


親からの誕生日プレゼントは、孫の面倒を一日見てあげる、だったそうな。(12月11日)

 本日は、姉の誕生日でした。したがってシスコン大爆発な文章を書いてもよかったのですが、まあたぶん面白くないんでパス。仕方ないから、ネタ帳からちょっと新しめのネタを選んで一言。

 未成年の通り魔事件ってのがありましてね、それを新潮社の雑誌が実名報道しちゃったんですよ。それを少年側が訴えて、その判決が数日前でましたよね。新潮社の勝訴。で、それをどうも少年側は控訴しないとか。読売新聞によると、少年側のコメントはこんな感じだったとか。
「今でも講談社のしたことは間違いだと思っているが、謝罪し許すことが大事だと言うことを学んだ。今ではもう許す気持ちになっている。」
 お前が言うな。

 ていうか読売新聞、ちゃんと全文掲載しなきゃダメだってば。正確にはこんな感じだったそうな。
「今でも新潮社がしたことは間違ったことだと思う。しかし、その間違った行為を許す気持ちになった。自分は許されることを待ちながら生きている存在であり、人を許せないと憤ってばかりではいけない。間違いに対して謝罪し、それを許すことの大切さを拘置所の生活などを通じて学んだ」
 なるほどね。


やんぐ達なら「なんかちょべりショックみたいな〜」とでも言うのかな。(12月12日)

 掲示板大騒ぎ。いやあらしさんが来たとかそんな話じゃなくてな、なんかバージョンアップしたら過去ログがぶっ飛んでしまった。んー、今になって考えてみるとVer2.32からVer3.07っていう派手なバージョンアップの時は、いろいろと気を遣わなきゃいけなかったよなぁ。うむ、ナイス後知恵。まあ次回以降に気をつけるためのいい薬になったといえましょう。
 いや投稿して下さってた方にはほんと申し訳ないと思っているのだが、せめて冗談にでもしないとやりきれない気持ちがあるのもまた事実でして。

 あ、そうそう、少年ガンガン買ってきました。感想:いいかげん『魔法陣グルグル』を楽にしてやったらどうだ。本気でつまらないぞ、最近。


りんごちゃんの新作が出てた。(12月14日)

 でもDVDだから買ってない(……ビデオ買えばいいんじゃないの?)。そう、椎名さんちのりんごちゃんね。なんか最近この「りんごちゃん」って言い方がすごく気に入ってるんですが、やっぱり違和感は払拭できませんなぁ。ともかく、今日はりんごちゃんに関連してのお話。

 よそのHPあちこち散策してたら、まあどのページも大抵は作者さんのプロフィールっつーか好きなもの嫌いなものを羅列したページってのがあるじゃないですか。うちにもあるよ。
 でね、その中(好きなものコーナー)にあった謎の一言。

音楽家(と言っても過言ぢゃないと思う)椎名林檎さん。

 ……なあ、椎名林檎って音楽家じゃなかったら何なの? コスプレねーちゃんか?

 いやこの人が何を言いたいのか、なんとなく分かるんだよね。いわく歌手だなんて安っぽい言い方はしたくない、そうだ、音楽家と呼ぶのはどうだろう。音楽家という高尚な呼ばれ方こそが彼女には相応しい。

 この手の偏見って割とあるよね。たとえば手塚治虫は漫画家ではない、彼のことは芸術家と呼ぶべきだ。……漫画は芸術の一ジャンルじゃないのだろうか。たとえば『耳をすませば』をアニメ映画と思ってはいけない、実写に引けを取らないクオリティを持つ立派な映画である。……アニメは所詮実写以下だという、あんたの偏見を前提にしないでもらいたい。

 誉めたい気持ちは分かるものの、よくよく考えてみると失礼な誉め方ってのもあるってお話でした。分かりやすく言うとこうかな。「彼は黒人と思えないほど頭がいい」こういう誉め方って、していいと思います?


大阪ー大阪ー、次は名古屋ー……何線なんだ、それは。(12月15日)

 はい、16・17と大阪へ遊びに行ってしまう(≠春日さんちに遊びに行く)ため、ひがわり娘はお休みさせてもらいますです。

大阪行きの野望その1:酸っぱいゲームを買ってくる。
その2:安いカラースキャナを見つけてくる。500円ぐらいで(それはジャンクだ)。
その3:忘年会で不眠不休(もちろん酒が入る)の翌日、KanonTCGの大会に出る。
その4:髪を切る。
 あと、できれば『さつきのキモチ』という肌ゲーも探してみる予定。なんかこのゲームね、倉田英之っていうアニメとかのシナリオ屋さんがいるんですが、この人をして「さつきが3人分可愛い」と言わしめた逸品なもんで。いやこの人は妹大好きっ子でして、何も考えていないハイテンション大爆発な文章を描かせたら右に出る者なし、と個人的には思う人なのです(『電撃大王』と『PCエンジェル』に連載持ってますんで、まあ暇な人は)。彼の妹にかける情熱は、往人さんの食事にかける情熱以上のものがありますよ。その彼をして「いいんです、さつきが3人分可愛いから」。……あ、ちなみにこのゲーム、攻略可能キャラがその妹一人だけだというすごいゲームなんだそうで。うむ、面白そう。


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