ひがわり娘

2004年1月1日〜16日


あけおめ。(1月1日)

 はいお久しぶり。冬コミに本を出すべく久しぶりに小説描こうとしたら何も描けなくて自分のカラに閉じこもってたわけですが、何となく戻ってまいりました。とりあえず文章を描くのは楽しいと、そういうレベルからやり直したいと思いましたです、はい。

「おおっ! まだやる気だぜ?!」「不死鳥だぁ!」
 そんな感じでまだやる気のこのページ。


しまったなぁ。(1月2日)

 人狼さんから、買えない買えないと騒いでいた電撃大王の10月号をいただきました。ありがとうございました。ついでに今月号であるところの2月号も買ってきまして。2月号の表紙がサンタクロースというのはもうちょっと考えた方がいいと思います。

 で、それはさておき10月号を読む……おお、『猫の森日記』(真島悦也)が載ってるじゃん。四コマ雑誌で『ちとせげっちゅ』っての連載してる人だね。そんなハイテンションとぼんやりが得意な作家さんによる、猫耳もの不定期連載。本当に不定期だから時々存在も忘れがち。ダメじゃん。

 そして2月号を読む。この雑誌はなんというか同人やってる作家さんが多いし、その関係で読者さんもコミケ行ったりする人が多いんですわ。その結果、両者の利益のため商業誌の紙面を割いてこんなページが作られるわけです。
「大王作家陣・冬コミスペース情報」
 というわけで、そのページにはいろんな作家さんのスペース位置と出す予定の本の概要が書かれてるわけでして。へー、ばらスィーさんってサークルあるんだ。壁配置だけどかなり行列できちゃうんじゃないかな。あ、うたたねひろゆきはまだ未定だ。そんなことを思いながらつらつらと眺めているとですね。

「真島悦也:東メ−46a:真島屋:ゾンビメイド本」

 なんだそれ、すっげー気になる。やっぱり猫耳とか軍服とか幼馴染とか、そういう属性と同レベルのものにあるのかな、ゾンビ属性。


冬コミ行ってきたよ。(1月3日)

 冬コミの収穫は、非18禁創作猫耳ブロックでいくつかと、マイナー漫画の本と西原理恵子。やっぱり猫耳の醍醐味は「なごみ」だと思いましたことよ。

 もともと猫耳ものってのは、大雑把に言うと人間に飼われていたりする本物の猫を擬人化したもの(元祖の『綿の国星』(大島弓子/白泉社)なんかがこれだね)と、ファンタジー世界の住人で、猫が進化したのか猫と人間のキマイラなのかで猫耳が生えてる生き物たちの普通の日常の二種類がありまして。
 まあぶっちゃけた話、実は後者の場合にはあんまり猫であることに意味はないのですよ。簡単に言うと作者の趣味と描き分けの容易さ、あとこの世界はファンタジー世界ですよって記号程度じゃないでしょうか。んで前者だと、その中で「本当に猫耳人間みたいな生物を飼っている」と「飼い猫の擬人化として猫耳人間」って二種類に分類されます。主流は後者。やっぱり『綿の国星』がそのパターン。

 ところでコスチュームカフェという同人誌即売会があるのですがね。まあ平たく言うと制服ものオンリー即売会。竹本泉が提唱してる、学園ものの別名としての「制服もの」じゃなくて、広義の制服もの。メイド服あり、巫女服あり、ファミレスもセーラー服も軍服も、それこそ××ってゲームの制服を着てるからって××のゲームの本を売ることすら可能、らしいです(まあ嫌がられるだろうけど)
 で、そんなコスチュームカフェの申込書をゲットしてきて、どんなジャンル分けがされているのかを見てみました。

ファミレス系・メイド服系・学校制服系・アミューズメント系・ゲーム制服系・ミリタリー系・バニー・巫女・職業系・運動着・ベーカリー系・猫耳系・その他

 ……猫耳って、制服なの……?

 そんな疑問を抱き、準備会のHPを見てみると、Q&Aにこんな記述が。「最近は猫耳メイドさんも増えています
 おお、なるほど! 猫耳メイドさんか! 確かに多いよな猫耳メイド。……って、やっぱりそれは猫耳系じゃなくてメイド服系の亜流として扱うべきなんじゃないかと思うが、そうでもないのかな。

 不思議な話。猫耳ってどういうわけかメイド服とものすごく相性がいい。同じようなパターンとしてキツネ耳が巫女服と愛称がいいって事例もあるけど、これはお稲荷さんからの連想だから納得いく。でもなんで猫がメイドさんなんだ? 実際の猫っていったら勝手気ままなワガママさんって印象があるし、漫画なんかの猫耳キャラだって大抵はそのイメージで描かれてます。
 それがなんでメイドさん?

 で、ここで気づく。もしかして、『綿の国星』がフリルひらひらのエプロンドレスだったからそこからの連想なのかな。だとしたら、もしかしたら我々は綿の国星のやったことから一歩も外へ出ていないのではないのだろうか。猫耳は元祖にて既に完成されていたのだろうか。恐るべし、大島弓子。


『エリーゼのために』の中に『ねこふんじゃった』が混じったり。(1月4日)

 あー! 見つかった見つかった! いつぞや言ってた猫ふんじゃったのピアノアレンジアルバム! いや偶然見つけたんだけどさ。だって貴方、探すったってどうやって探せばいいのよ。ピアノで『猫ふんじゃった』。当たり前すぎる組み合わせだから、もちろんインターネットで検索しても無意味→そして実物見てみたら1994年のアルバムだし。よく店頭に残ってたな。

 ちなみに実物はこれ→
 んー、もしかしてこの小原孝さんって有名な人なのかな。Amazonで調べたらアルバム28枚出してるし。これがもし、『ねこふんじゃった』で有名な人だったら俺はどんな遠回りをして探索してたんだろうって話になるわな。なんか「クラシック」「ねこふんじゃった」で検索するとトップに来るし→

 そういえばこれと似た話で、むかし中島みゆきの曲を探してたことがありまして。俺の知ってる情報は、うろ覚えの曲調と「場末の酒場だかで男が酒を飲みながらクダを巻いてるような歌。歌詞に『♪あああ、ビールはまだかぁ〜♪』ってのがあった」ぐらい。
 で、半年ぐらいがんばって見つけた後に友人にこれ話したら怒られました。
「いろいろ情報間違ってるけど、それ『狼になりたい』だろ。名曲。ベストアルバムの常連だし。俺に聞けばそんなの秒で教えてやったわ」
 いやあんたが中島みゆき聞くこと自体初耳なんですが……でもそうか、聞けば速かったのか。

 インターネットとかでゴチャゴチャがんばるより、知ってそうな人に聞いた方が確実で速い場合も多いというお話でしたとさ。あなたが今がんばって調べてるその情報、もしかしたら隣にいる人が当たり前のように知ってるかもしれませんよ。


カップリング曲は「まあまあ」程度かなぁ(1月6日)

『日本ブレイク工業「社歌」』のCD買ってきました。

 えーと、このCDがどんなものかといいますと、まず日本ブレイク工業っていう解体業者さんがいまして、そこの社歌なんですけどね。まあなんつうかその中身が完全にロボットアニメの主題歌でして。ていうかまったく正義の味方な曲調なのに、やってることは破壊。面白いパラドックスだ。
 ともあれそんな曲が、タモリ倶楽部の「輝け! キャンペーンソング大賞」の大賞を受賞しまして、一夜にして文字通りブレイク。mp3のダウンロードを行っていた自社サーバーまでダウン。仕方なしに今回のCD化という運びになったわけです。
 まあここでゴチャゴチャ言っても始まらない。社歌の公式サイトが存在するので、そちらへどうぞ。→

 しかし今回、一番笑ったのは曲そのものじゃない。これだ、CD表面の絵→何のつもりだ、なにをたくらんでるんだ日本ブレイク工業。

 ……そういえばCD表面で思い出したけど、オークションで落札した桃井はるこのCD『Mailme』のCD表面はこんな感じ→俺、騙されてないよね?

 とはいえこの手の曲だったら、俺としては『OA戦隊XEROX』の方が好きなんですけどねぇ。日本ブレイク工業ほど熱くはない線の細い歌だけど、歌詞がよい。販促として機能もしてるし。『すすめサービス』のスピード感はかなりのものですよ。まあどこかで聞いたような曲ではありますが。ああ、がんばれ営業さん&サービスマン。


デジカメ入手したから嬉しいのかな、葩稍さん。(1月7日)

 冬コミで、サークル相手にこんな絵柄のクリアファイルが配られてました。ええ、印刷会社のチラシなんかに混じって、サークルの机の上にポンっと置かれてたんですよ。。
 なんかの販促なんだろうけど……ファイルのどこ見ても会社名とか書いてないんで、販促としてはどうかと思いました。いやこのキャラを見てピンとくる人には機能するだろうけど、そうでない人にアピールしてこその販促でしょうに。広報担当は反省するように。

 とはいえこんな絵柄なんで、猫耳系サークルさんへのアピール力は大変強く、ざっと見たところ猫耳系サークルの半分ぐらいが大事そうに分けて置いてました。あと飾ってるサークルさんも複数いたり。そうだよなー、チラシと間違えて捨てちゃったら大事だもんなー。俺だってチラシはほぼ全部捨てたのに、これだけはちゃんともって帰ってきてるもん。

 んー。これでちゃんと広告あるいは社名が入っていたら、ものすごく有効な販促だったのにね。

P.S.メロンブックスさんの販促グッズだそうです。なるほど、だから頭頂部にあんなのがついてるわけなんだな。


10万以上するものなのかアレ。(1月10日)

 明日行われる出初式の準備をするべく、小学校の体育館へパイプ椅子を搬入。土曜日の4時ごろだから、もう子供はみんな帰って……ないね。みなさん元気に校庭や体育館で遊んでました。

 元気いっぱいでドッヂボールをする女の子に和みながらも、しかし小学校って今行くとあらゆるものが小さく見えるねぇ、俺も成長したなぁなどと感慨深く思……なにこれ。
 なあ、小学校の頃飛んでた跳び箱って、こんなに大きかったか? いやデジカメ持って行かなかったから、今日は画像なし。ともあれ八段重ねの跳び箱が異様に大きいんですよ。これって大きく感じるってレベルじゃない。だって胸の辺りまで来てるんだよ? 俺の身長が180近くだから、140ぐらいはあるんじゃないかな。そんな跳び箱なんて、キックボードあっても辛いと思うぞ。こんなの最近の小学生は飛べちゃうのか?
 ともあれ、隣の小さな跳び箱を見ると……これ、俺の腰の辺りまでもないのに、やっぱり八段重ね。どっちの跳び箱を見ても、ちゃんと「文部省検定済み」の印あり。

 んー? 跳び箱の規格ってどうなってるんだ? と思って調べてみました。
 ……見つからねぇ。文部省ってこの手の規格公表しないのかな。仕方ないから跳び箱を作ってる業者さんのページをどうぞ。(→
 あー、なるほど。小学生用と大学・一般用では別規格なんだね。

 ということは、この小学校はおそらく一般用の跳び箱をなぜか保有してるわけで……やっぱ跳べる奴はクラスのヒーローなんだろうな。だから六年の間ではキックボードなしで八段跳べる奴が一番偉い、キックボードなしの七段はありの八段より偉いとか、そんなヒエラルキーが自然とできるわけですよ。特に小学生男子はスポーツできる奴が一番モテるものだし。
 んー、当時の俺だったら跳べたかなぁ。微妙。

 まあ今はたぶん無理だけど。嗚呼運動不足。


書き忘れ、書き忘れ。(1月12日)

 ま、ともあれ。
 あー、そうだそうだ。今月4日のネタ、これで書き忘れたことがひとつあったんだよ。

 さだまさしっていうフォークシンガーがいる。とりあえず名前ぐらいは普通に知ってるな? 分かんなきゃあれだ『北の国から』のOPソングで「♪らーらーらららららーららー」って歌ってる人。
 ともかく、さだまさしが正月特番のクイズミリオネアに出たんだよね。たしか100万円とか貰ってたと思う。番組中、クイズの合間にみのもんたとトーク。そこで思わず口をついて出た一言。「じゃあ『ファイナルアンサー』ってタイトルで曲作りますよ」
 もちろん、普通の人ならこんな風に言った一言はその場で終わりになっちゃうもので、本当にそんな曲を作ったりはしないでしょう。

 ……が、さだまさしなら、もしかしたら本当に作っちゃうような気がするんですよね。というのも、この人はこの手の約束を本当に実行したことがあるんですよ。

 関西の人には割とおなじみだった、『ざこば・鶴瓶 らくごのご』という深夜の落語番組がありました。たしか98年ぐらいに終わっちゃったんですが、ともあれ関西在住のお笑い好きならチェックしてた番組。
 内容はというと、桂ざこばと笑福亭鶴瓶という二人の落語家が会場のお客さんからお題として言葉を三つをもらい、即興で三題噺をやるというもの。もちろん落語だから、その三語を織り込みながらもちゃんと笑いを取って、オチをつけなければいけない。こんなのが簡単なわけもなく、プロどころか落語界の大御所たる二人でも、毎週ヒイヒイ言いながらも何とかクリアしてるという、そんな荒行な番組でした。
 さてその番組に、さだまさしがゲストで出まして。そして三題噺後のトークで
「あんさんは何もせんでいいってのは楽でんなぁ」
 そんな風な鶴瓶の言葉に対し、さだまさしはこう答えた。
「分かりました、今日のお題でわたしも一曲作りましょう」
 これはもしかしたら口が滑った一言かもしれない。でも観客席からは大きな拍手がきて、あとに引けなくなってしまいました。
 そして、その日のお題は「北方領土」「かんぴょう」とあと何か一つ。

 ……そう、本当に作っちゃったのよ。三題噺ならぬ三題フォーク。曲中に「かんぴょう」ともう一つのお題は言葉そのものを盛り込み、「北方領土」は言葉そのものは使わずに曲中人物の故郷だと匂わせるという、なかなかテクニカルな方法でクリアしてました。

 あー……もう一度聞きてぇ。でもなぁ、どのアルバムに入っているかも何も分からんわけだし。周りにさだまさしファンはいないし。誰かこのページ読んでる人で、この曲の正体と収録アルバム、あと残り一つのお題が分かる人いますかー?

 というネタを、四日に書くの忘れたのですよ。

P.S.でもこれ、実は解決してまして。三題噺のテーマ、残り一つは「ト音記号」で、さだまさしの作った曲は『オホーツクはるかなり』。収録アルバム……なし。ライブで一回やったっきりの曲らしいです。
 ……そうか、未収録か。もう一回聞きたいなぁ……


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