ひがわり娘

2003年9月1日〜


裏表紙がボーイズラブ系でちょっと恥ずかしい(9月9日)

 でさ、最近の『牌賊! オカルティ』(片山まさゆき/近代麻雀連載)を読んでると、思わず「ラブラブ」って言葉が頭をよぎっちゃうんだよね、どうしても。
 だってさ、想っても想っても届かない梨積さんへの夏月の気持ち。どうして俺を選んでくれなかったんだ、俺なら貴方にどこまでもついていったのに。しかし想い叶わず違う道を歩き始めてしまった二人。そこへ現れた自分を認めてくれる男、群鴎。二人の男の間で揺れる夏月の愛の行方は(やめなさい)
 あと些渡さんかっこよすぎるのもあって俺は割とアリだと思うんだけど、おねー様方の間ではどうなんだろうなぁ。

 それとちょっと関係ある話なんですが、こんな本が出てるんですわ。二ヶ月前にだけど。
 まあなんというか、今をときめく『マリア様がみてる』(今野緒雪/集英社コバルト文庫)の影響ってやつですね。前ここでネタにしたときはこんなに大きなブームになるとはまったく思ってなかったのに。
 そんな本が出てて、紺野キタが短編描いてるので買ってみました。この人って百合ものも描くんだね、という感慨を胸に秘めつつ読んでみると……

 「百合の花咲く7つの瞬間」というタイトルで、百合漫画/小説なんかの年表記事があったんですわ。この作品が百合ものにとってターニングポイントでしたよ、キックボードでしたよ、という感じの記事。
 そこにあげられてたのが、年順に『花物語』(吉屋信子/国書刊行会)『白い部屋の二人』(山岸涼子/集英社)『丘の家のミッキー』(久美沙織/集英社コバルト文庫)『美少女戦士セーラームーン』(武内直子/講談社なかよし)『カードキャプターさくら』(CLAMP/講談社なかよしコミック)そして『マリア様がみてる』なわけでして。

 「7つの瞬間」のくせにどう見ても6つしか書いてないように見えるのですが、まあそれはそれ。とりあえず最初のは黎明期つか戦前、次も相当古いから誰も知らないでしょう(山岸涼子は名前なら知ってる人も多いかな。いや俺も名前しか知らないけど、『日出処の天子』を描いた人)
 でも問題は三つ目だ。『丘の家のミッキー』。そりゃもう内容覚えてないけど、たしか最終的には……っつーか最初から最後まで一貫して未来って子の普通のラブコメだった気がするんだが……いや出来はよかったよ。名前忘れたけど相方の子が好きだった。百合もへったくれもないような気がするんだが……お前らアレか、脳味噌腐った同人作家か。女の子が二人並んでたら百合決定なのか。いやそれは決定でいいのか。
 ともかくそんなこと思っていたけど、どうもamazonでは『マリア様がみてる』『丘の家のミッキー』『クララ白書』(氷室冴子/集英社コバルト文庫)がまとめて関連付けされている模様。→そうか。そうなのか。カトリック系女子高ならみんな同じなのか、百合なのか。

 だったらあれだよ、白泉社少女コミック第二次黄金期の一翼を担った……いやごめん、言いすぎた。同時期の名脇役だったわかつきめぐみの『グレイテストな私達』を入れても……やっぱいいや。『So What?』を入れられたら困る。すごく困る。つか怒る。「何でこの人こんなに怒ってるんだろう」って読者さんが引くぐらい怒るからいいや。まあ百合好きには垂涎な深読みし放題漫画だという気も……しない! しないったらしないの! フンっだ。


確かに『あなたにここにいて欲しい』は百合ものだ。うむ。(9月10日)

 阪神もうすぐ優勝かぁ。どこでもいいけど、今年はちゃんと勝ったチームが胴上げしてもらいたいね。

 さて百合姉妹の話の続き。つか「百合の花咲く7つの瞬間」へのツッコミの続き。

 百合漫画の金字塔といわれる『櫻の園』(吉田秋生/白泉社)の扱いが小さいんだよね。あげく80年代を百合漫画暗黒の時代ってことにしたいらしく、94年出版ってことになってた。これ、文庫版が出た年なんだけどな。
 いえね、俺、この漫画リアルタイムで読んでたんですよ。85年シリーズ開始……あー、小学生の頃か。で、大学生の頃読み返して「あー覚えてる覚えてる」なんて感慨深くなってみたり。有名な「好き」「嬉しい、もっと言って」「好き」「……うん」のやり取りに知らずのうちに影響受けてたことに気づいてみたり。
 俺はあれか。子供の頃から少女漫画で百合漫画の英才教育でも受けてたのか。実際、昨日書いた『丘の家のミッキー』『クララ白書』どっちもリアルタイムで読んでたし、百合姉妹内に並べられてた新井素子だってもちろん読んでたし。どんな人格形成だ、俺。

 しかしこんな量の小説・漫画をどこで読んだかっていうと、これが姉の本棚から盗み読んだわけで……
 おーい! 姉ちゃーん! アンタもしかして……!


9月末から単語暗記してて間に合うのかな。(9月11日)

 昨日の補足トリビア:葩稍さんの姉は、高校卒業後全寮制の看護学校(当然女子のみ)へ進学した。
 ………………………………おーい、お姉ちゃーん……………………

 さてそれはそれ。あちこちで話題になってるであろう英語の参考書『もえたん』もえたん・ぱすてるインクバナー。せっかくだからバナーも貼ってみました。
 ああ、まず最初にひとつ。葩稍さん、英語は全くといっていいほどできません。高校時代センター試験で200点満点中の34点を取りまして。ええ本番なのに。受験英語はできないけど英会話ならってわけでもない。そんな人が英語の参考書について語るということで、色々なところを大目に見てあげましょう。貴方の度量の大きさを示すときです。

 ともあれ画期的な英語の参考書なわけですよ皆さん。可愛いキャラクターに、ストーリー仕立て。……ストーリー……? いやストーリーは重要ですよ? たとえば歴史なんか、ただ年表を丸暗記するよりストーリーにして覚えた方が覚えやすいに決まってる。世界史は赤点だけど三国志の武将なら100人以上名前を字まで正確に書けるし生没年まできっちりと覚えてるって人、けっこういるでしょ?
 同じように、英単語だってきっちり何かと関連付けて覚えれば覚えやすいでしょう。英語ができない俺だって、ポップンミュージックの曲のタイトルに使われてる単語なら正確に書く自信はある。同じようにぱすてるインクの決め台詞ならいくらだって覚えられる、でしょう。多分。実に理にかなった参考書といえましょう。

 でもなぁ。About MOETANの中にあったこんな一節。
She is the moest of lovely teacher on the planet!!
 ……moest? いや言いたいことは分かる。たしかに分かるよ。moeの最上級だからmoe+est=moeestで重なったeが飛んでmoest。でもあなた、受験英語の参考書なんだから、怪しい造語を使わないでもうちょっと地に足のついた単語を使ってほしいものよのぅ。内容もこんなだったらどうしよう。(俺の時代は)受験英語で使われてなかった"I'll"とか"gonna"なんて略も使われてるし。んー、テストに出ないような単語ばっかり羅列されてたらやだなぁ。

 つかそもそもこの本、本物の受験生は買うのだろうか。よくよく見たら出版社は三才ブックスだしね。ゲームラボとか出してるとこ。これが普通の参考書を出してる旺文社とか福武書店とかだったら、もっと面白いことになったんだろうけどなぁ。


半年近く前の日記に反応するのもどうかと。(9月14日)

 人狼さんの茜ぷろじぇくと内、わたし語り2/26にて、こんなネタがありました。

 バニーガールって言うけど、そもそも何でうさぎが「バニー」なのよ? うさぎって「ラビット」でしょ?

 そこでは「バニー」ってのうさぎの愛称であり幼児語ですよ、ということでカタがついたんですが、でもそれじゃあ何で“rabbit”の愛称が“bunny”になるのよ? って疑問も当然出てきちゃうわけです。
 日本語だったら「うさぎ」の愛称は「うさちゃん」。これは分かりやすい。同様に“rabbit”の愛称が“rabbi”だっていうんなら話も分かるけど、実際はそういう簡単なことじゃないわけでして。

 ちょいと調べました。“bunny”ってことは、“bun”の形容詞形と予想されるわけで、ならばbunが何者かを知ればこの謎も解けるというものです。
 というわけで調べると、どうも“bun”=「尻尾」というスコットランドの言葉だそうです(けっこう昔の話だろうから、ゲール語かな)。で、うさぎのことをそう呼んでるうちに定着してしまった、そして英語圏にもその表現が輸出されましたよ、というのが真相。なるほどすべての謎は解けた。この世に不思議なことなどないのだよ、関口君(誰)

 ……まあもちろんそれを言い出すと「じゃあなんで尻尾が“bun”なのよ?」ってことになっちゃうから、語源の話ってのはキリがなくなっちゃうんですがね。世の中には不思議でないものなどないのです(だから誰)

 さて、ここで面白いことが見えてきます。どうやら“bunny”という表現を始めたスコットランドの子供にとって、そしてうさぎ=“bunny”という表現を受け入れた西洋人にとって、うさぎの象徴とは尻尾のようです。
 ほほう、うさぎの体の中で一番特徴的なところは、丸いフサフサした尻尾ですか。耳でなく。
 日本人にとってうさぎの特徴ってのは、まずあの長い耳でしょう。実際、子供がうさぎの真似をして「ぴょんぴょん」とか言いながら跳ね回るときには両手を頭の上でひらひらさせて耳を表すかと思います。
 そこんとこ、西洋人の子供ってのはどうなんだろう。片手を頭の上で耳にして、そしてもう片方の手を握りこぶしにしてお尻にくっつけて「ぴょんぴょん」なのかな。
 あと西洋の大人ってのはどうなんだろうな。バニーガールは尻尾のアクセサリーがついてなきゃ偽者なのかな。バニーガール見たら胸や頭より尻尾に目が行っちゃうのかな。東洋人だったら文句なく耳に目が行くよねぇ。

 え? なに? そこの人、バニーガールは胸に目が行くって? つまりアンタあれか、同様に猫耳少女を見ても耳が気にならないと申すか。ええい者ども出会え出会え、異端を串刺しに火あぶりにしてしまえ!

 とまあ、文化の違いとはとかく難しいものです。そうかぁ。バニーガールのキモは尻尾とか胸とかそういう意見もあるんだねぇ。


おまけ。(9月14日・その2)

 今回のネタを書くために調べてる最中に見つけた、アレなこと。

 「スコットランドの公用語」に言及してるページは、すべて『CLANNAD』のことを書いてるページ。それでいいのかスコットランド。ていうか本当の公用語はスコットランド語ってのがあるんだけどな。あと実際には英語も通じるんだそうで。(しかし「本来の公用語」って、まるで国粋主義者みたいな言葉だね……)
後日追記訂正・ごめん、なんかボケてた。スコットランドは国際法上はイギリスの一部。したがって公用語は英語に決まってます……んで、スコットランド語と英語の違いは日本語と関西弁ぐらいの違い。ゲール語はもうちょっと違う。薩摩弁ぐらい。

 “bun”をgooの英和辞典で引いてみると。→
━━ n. 干しぶどうパン; (それに似た)束髪.
 パンに似てる束髪。どんな髪型だろう。

 そういえば一年ぐらい前に『魔法のしっぽな』って肌ゲーがあったんだけど、このタイトルって“Magical bunny”を直訳したってことなのかなぁ。
 そう思ってメーカーページを探したら。→。南無。


阪神優勝したよ。(9月15日)

 経済効果って何億円だったっけ? まあそれはそれでいいんだけど、ニュースを見て思ったこと。

 こーゆーのは「フーリガン」って呼ぶんじゃないのか?


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