イベントカード・64〜72




NO.64チャージ
コスト
能力このカードが使用されたターンに行われたバトルは、敗北したキャラクターカードの1つ後ろにスタックされているカードを追加で破棄する。
イラスト金澤尚子
コメント あ、たい焼きが大きい。いえね、ゲーム中ではたい焼きが一口サイズだったじゃないですか。あれを見てあたしゃこう考えたんですよ。
「あのたい焼き自体は普通のサイズだが、あゆが大きいからあの縮尺で見えるんだ。そう考えると、あゆの身長は2メートル50といったところか。……なるほど、だからあんな可愛い子が抱きついてくるのに主人公は逃げるわけだ」
 あー、そこのあゆあゆファンの方、嫌がらせは間に合ってますので(まて)

 とまあ無茶な話はさておき、カードとしては敗者に厳しいカード。死者に鞭打つというか、溝に落ちた犬は打てというか。
 ともかく相手のフィールドからカードをなくすのを目的とした奇跡に向いているでしょう。ただその場合は、敗北した側だけに損失を強いるというのが使いづらいかも。一般に一掃型奇跡というのは、勝利ポイントをいくら与えようと相手のカードを減らすのを目的とすべきですから、バトルで勝たなくては損失を与えられないというのでは大変でしょう。大体、コンスタントにバトルで勝利できるのなら、一掃なんかしなくても勝利ポイントで勝てます。
 ところでこのテキスト、よくよく考えるとワケ分からない文章です。「このターンに行われ『た』バトル」……これから行われるバトルにも通用するのでしょうか? それともバトル終了後に使って相手に破棄を強いるのが本来なのでしょうか? よく分かりません。


NO.65道連れ
コスト羽+1
能力対象のプレイヤーの手札をランダムで2枚破棄する。
イラスト待村たかきゅ
コメント あゆあゆの食い逃げに巻き込まれて一緒に逃げる羽目になった祐一君。そうか、祐一君ってのはこういう顔をしてたんだね……しかしこれ、道連れというよりとばっちり……いやそれどころか、この状況だと祐一君だって被害者なんじゃなかろか。とはいえその後買い物帰りの栞と出会うという嬉しい出来事があるですが、それはまた別の話。
 ……はい、上の文章から分かるように、筆者は栞大好きっ子です。

 さて手札破壊。「ランダムで2枚」。古いMTGプレイヤーにとっては心躍るフレーズであります……が、冷静に考えてみましょう。こちらはコストとこのカードで合わせて3枚のカードを使って、相手のカードを2枚破壊。確かに相手はランダムで、こちらは選んで捨てられる。これならたいていの場合は得な取り引きでしょうが、問題は1ターンに3枚引けるこのゲームで2枚破壊することにどれだけの意義があるのかということ。
 とはいえ相手のドローフェイズに打てばかなり嫌がられること必至なので、手札破壊を中心に戦い人には必須。ただし[ネコミミあゆ]にはご用心。


NO.66強靭な意志
コスト時計
能力対象のイベントカードの効果の発動を打ち消す。
イラスト金澤尚子
コメント 山のような目覚まし時計を相手にまわし、眠り続ける名雪。これは意志が強いということなのでしょうか? 起きたい起きたいと思っている甘えた自分をねじ伏せ、強靱な意志の力で眠り続ける。たしかに、両手にいっぱいに抱えるほどの目覚まし時計を全部かけても起きないというのは、意志の力がなくては出来ない……かも。
 そういえば本編中にこんなシーンもありましたね。
祐一「名雪の3サイズは?」
名雪「きゅーじゅー……」
 そんな見栄を張る子だったらちょっと面白かったかもね。ただしそれはすでに名雪ではないが。

 ともあれ能力。イベントカードを一切使わない奇跡というものはほとんど存在しません。作れば作れるかもしれないけど、強くなりそうな気はしません。したがって、このカードが無駄カードになることはまずないと言っていいでしょう。

 もちろんこのカードを3枚入れても、これ以外にイベントカードの発動を止めるカードというものが存在しない以上、このカードでどんなイベントカードの発動を止めるべきなのかは慎重に決めるべきです。[運任せ]は止めるべきなのか?[夜]は?[過剰なる繁栄]は? 何が相手のキーカードであるのかを見切って、きちんとそこにぶつけるべきです。それを見切るためには練習あるのみ。

 ただし、今やどんな奇跡にも標準装備されているらしい[小悪魔香里]には要注意。


NO.67パワーアタック
コスト
能力エンドフェイズの終了時まで対象のキャラクターカードの全てのバトル能力値を+1する。対象のキャラクターカードが「舞」の時はさらに全てのバトル能力値を+1する。
イラスト相田裕
コメント えー、実にコメントのしようがない絵なのですが、ともあれ不思議な構えと凛々しい表情の舞。この構えから繰り出される技は突きなのかしらね。

 さて能力。舞が名雪の下位互換というのは仕方のないことなので、[練気術]のことは忘れてください。とはいえ、舞を詰め込んだ奇跡ならほぼ[練気術]と同等。……でも、ねぇ。

 [レオタード舞]と大差ない能力なのですが、このカードに期待できることは威嚇でなく、実際に能力値を上げて戦闘に勝つことです。つまり[レオタード舞]がフィールドにあれば、相手はそれを計算に入れて戦いますが、このカードは普通予想されないので相手は平気で[ウェディングドレス名雪]などを使ってくるでしょう。もちろん実際に相手の投資を無にするためには+1程度じゃ物足りないのですが、そこはそれ、[佐祐理さん特製弁当]などで優位に立って下さい。


NO.68つかの間の休息
コスト
能力このカードが使用されたターンのバトルは全て引き分けになる。
イラストゆきみだいふく
コメント なんか等身低いぞ、舞。ともかく夜の学校にて温かい物を食べながら、つかの間の休息。そういえば夜の学校で戦う舞って、具体的に何時頃までいるんでしょうね? いや雪の多い地方だから逆に防寒対策が建物自体にされていると思うけど……ていうか、朝方になるともう魔物が出てこないって保証はどこから出てきたんだろう?
 おうよ、舞シナリオは欠陥だらけで筆者は全く感情移入できませんでしたよ。

 ともあれ能力。たとえば、こちらが[舞の剣]とかスートボーナスで勝っているものだから、相手は[練気術]とかカードを消費してバトルに勝ちに来た。そんなときにこのカードが手札にあれば? そう、相手の[練気術]などの投資が一切無駄になります。[フリフリ栞]と違うのはこの奇襲性でして、このカードでは実際に相手のカードを無駄カードにできます。もちろん[フリフリ栞]を使って相手を威嚇する方が重要な局面もありますが、どちらかというとこの奇襲性の方が役に立つ局面が多いでしょう。もちろんスートが違うので直接比べられるものでもないのですが、栞中心だと両方のスートを使えるので、比較も無意味ではないかと。
 またこのカードを時間稼ぎに使うことも多いでしょうが、その場合は、威嚇もできて消費がカード1枚で済む[フリフリ栞]に軍配が上がります。そして[佐祐理さん特製弁当]とのコンボの場合は、何の問題もなく両方投入でしょう。


NO.69チャームフィールド
コスト剣・剣
能力エンドフェイズの終了時まで対象のキャラクターカードをあなたのフィールドのいずれかのラインの先頭に置く。そのキャラクターカードは自分がコントロールしているかのように扱う。エンドフェイズの終了時にそのキャラクターカードが元にスタックされていた場所に戻す。
イラスト猫間ことみ
コメント これもまた嬉しそうな佐祐理さん。舞の瞳を、そしてその瞳に映されている自分の姿を正面から見つめ、そしてか細い指先は舞の胸元を(それはもういい)
 でもこの絵、魅了されたのは舞と佐祐理のどちらなんでしょうね。佐祐理さんは佐祐理さんでもちろん魅了されてるんだし。

 さて能力。カード3枚を使って、相手の任意のキャラクターカードを得られる。これでそのカードを処分する手段を用意しておけば(バトルで充分)、任意のキャラクターカード除去という夢のような能力です。たとえば[フリフリあゆ]を取ってアイテムのコストにでもする、たとえば[ウェイトレス栞]を取って、バトルで勝利して大人しくしてもらう。
 実際問題、除去したいキャラクターカードが1枚もない奇跡なんてものはそうそうありません。特になければ[エプロン真琴]でも取ればいいんだし、そうでなくてもアタッカーを取ればいいんです。
 ただ、やはり剣×2というコストは重いです。手札の残り枚数には充分注意しておくこと。

 ところでこのカードを使ったあとに相手が[夜]だの[ジハド]だの使ったら、返すときにどこへ返せばいいんでしょうね。「元の場所」なんかないぞ。


NO.70先回り
コスト
能力対象のラインにスタックされている2枚のカードの場所を入れかえる。
イラスト逢坂呼志也
コメント いやあこのシーン、笑った笑った。やはり浅知恵なのが真琴の特長であり魅力だと言ってもいいのではないでしょうか。後先まるで考えないというか。……あんまり楽しいものだから、真琴シナリオにどうしても入れなかったというのはナイショナイショのお話。……反撃しちゃいけないなんて思わなかったんだよぅ。

 さて能力。渋い。渋すぎです。これが本当に真琴のカードなのか?と疑いたくなるほど渋い。しかしそれでも上手くツボにはまれば強力なカードです。たとえば[フリフリあゆ]の後ろに隠れているカードを引っぱり出す、相手のアイテムをフロントに出す、揃っているスートを崩すetcetc。特にアイテム除去として考えると強力なので、真琴を使う奇跡なら充分入っていいカードです。
 こういう使うタイミングが難しいカードを何度も使うとこのゲームの腕も磨かれていくので、そういう意味でもお勧めカード。

 ちなみにこのカードは使用を宣言した瞬間にどのカードを入れ替えるか指定し、しかもそれは対象にとっているわけじゃないので、[反撃]を使っても無意味ですし[軍服舞]も問題なく入れ替えるカードに指定することができます。ちょっと納得いかないかもしれませんが、そういうものだと理解して下さい。


NO.71永遠の誓い
コスト猫・猫・猫・猫
能力あなたの奇跡の中からすべての「真琴」を探し、「真琴」とあなたの奇跡の内容を公開した後、手札に加える。その後奇跡をシャッフルする。
イラスト猫有馬
コメント「永遠は、あるよ……ここに、あるよ……」
いやそれは別のゲームだ。でも真琴シナリオに「永遠」という言葉は似合わないので、どちらかというとそっちのゲームのイラストを描いて欲しかったなり。版権? なにそれ?

 さて能力。こんなカードを場当たりに使おうだなんて考える人はいないでしょう。このカードはこのカードをフィニッシャーとして使い、使えれば勝ちという奇跡を構築すべきです。
 具体的にはどうするか? まず分かりやすいのが[ウェイトレス栞][バニー真琴]と組み合わせて[看護婦真琴]の大量バンプアップ、あるいは[ものみの丘]で相手の勝利ポイントを一掃、いろいろできると思います。ただしこのカードを使って勝てなければあなたはほぼ負けるので、そのつもりで。だってそうでしょう? 手に入れた真琴はほとんどが破棄され、奇跡の残り枚数も少ない。その上その中身は公開されている。勝てる要素がありますか?

 そうそう、MTGの似たようなカードと違ってこのカードには「奇跡を公開する」というオプションがつけられています。したがって、厳密に「全ての真琴」を手札に入れなければいけません。戦略としての見つからないフリはできないので要注意。

 そしてこのカードを使った後に[永遠の別れ]を食らったら、男らしく投了しましょう。


NO.72反撃
コスト猫+1
能力相手が使用したイベントカード、特殊能力の対象を変更する。適正な対象をとる事が出来なければこのカードの効果は発生しない。
イラストいのうえとみい
コメント 真琴って意外と胸あるんだねぇ……どうせだからもうちょっと下の方までイラストに入れてくれればよかったのに(ばか)。
 それにしてもみんな入る風呂に猫を入れるのはどうかと思うとか、このアヒルのおもちゃはもともと誰のものなのかなどと、いろいろと謎の残るイラストであります。

 「上手く使えば」かなり強いカード。[道連れ]を跳ね返したり[祈祷]を横取りしたりすると、すごく気分良さそうです。
 実際、このカードが全くの無駄カードになることはほとんどない(特殊能力も奪えるので、たとえば[エプロン真琴]なんかも跳ね返せる)ので、猫アイコンで組む人は何を入れるか迷ったときにはとりあえずこれを入れておけばいいかも。



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