ひがわり娘

2002年10月16日〜10月30日


また微妙に古い話題を……(10月17日)

 やばい。もう「ねぐらなお」って名前だけで面白い。なんだっけ、今は米倉尚之とかそんな名前だったような気もするが、まあそれはいいや。

 えーとね、ネスケのVer7.0ってのを入手したんだわ。ここからダウンロード。なんか最近流行りらしいタブブラウザって奴なんだよね。よく分かんない人はネスケを実際に導入してみてくれ。
 ……あー………………………………
 使えねぇ。
 いやAタグなんだけどさ、target指定で"_blank"を指定すると、新しいウィンドを開くって解釈ちゃうんだよ。新しいタブを開くんじゃなくて、ウィンド。アンタそりゃ何のためのタブブラウザなんだい?


ちびっ子ネタでふたつ。(10月18日)

 えーと、先月末ぐらいの話かな。
 赤い羽根共同募金で街角に立った女の子が一生懸命声を張り上げてるのを見て、思わず千円札を寄付してみたり。……そーだよなー、小学生の千円と俺らの千円じゃ重み全然違う(俺らの小学生の頃ともまた違いそうだが)もんなぁ……むしろ罪悪感を感じてしまうほど喜ばれました。んで、とりあえず赤い羽根は帽子につけてみました。三日もたなかったけどね。

 まあそれはそれ。散らかった部屋を見て、ふとこんなことを思ったんですよ。俺は月に何冊四コマ漫画雑誌買ってるんだ、って。片っ端から買うのもどうかと思うが、そもそも出すぎだぞ……出版社としてペイできてるのかね、これ。出版元が二社で月に十冊以上、しかも執筆陣の多くが重複。
 なんかマニアしか読んでなさそうだけど、そのマニアに売れれば十分ペイできる。だからその層に媚びた話に特化して、どんどん一般層から離れていく。……ああそうか、肌ゲーと同じだ。

 ……そうだよ、いいんだよ俺が面白いんだから! ふんっだ。

 そんなわけで、またしても新しい四コマ雑誌が創刊しました。『まんがタイムポップ』執筆陣は芳文社四コマ漫画チームの総力結集といった感じで、出鱈目に豪華。辻灯子・大乃元初奈・関根亮子・重野なおき・師走冬子・奥谷かひろ・みやさかたかし・海藍etcetc.
 分からん人は、まあマニア垂涎の作家揃い踏みだと思ってくれ。「ああ、あと××さんと○○さんがいれば」的要望も確かにあるけど、それ言ったらキリがないでしょう。満足のいくラインナップであります。

 でね、俺的にポイント高かったのが『ぷちプリンセス』(奈々緒舞流)なわけですよみなさん。主人公が幼稚園児でして……いやポイントはまだ先だから! 落ち着け! まだ納得するなそこの人!
 主人公のその子が、わがままな可愛い女の子。いや、言い換えるか。わがまま可愛い女の子。名前の「姫」が示すとおり、天上天下唯我独尊で目立ちたがり屋なちびっ子。大人を振り回してだけど周りの人は苦笑で許してあげる。そんなわがまま娘とその周辺という王道を行くモチーフに、親バカとおませさんという幼稚園児ならではのスパイスをトッピングした逸品。いいんだよ俺が面白いんだから!
 そんなわけで俺的ベストショットは45ページ右の三コマ目かと。恥ずかしさで弱り顔のヒメちゃん。パジャマはニンジン柄。さあ買うのだ皆の者。

 ああそうそう、あと野球ネタをやった『ななみまっしぐら』、誰か奈々美ちゃんの成績に秘められた謎を解き明かしてください。俺は野球に詳しくないのですが、この数字には大きな違和感を感じるのです。
「2打数4四球」


しかし五回で六打席なのに七点ってどんな野球だよ。(10月19日)

 あー、いらん恥かいた。全国津々浦々より、片手で数え切れないほどのツッコミをいただきました。
 そーかなるほど、打数ってのはその名の通り打席の数ってことじゃないんだね。野球用語辞典ってページから引用すると、こんなことらしい。
 まず大集合である“打席”ってのが「打席に立った数。ただし、「走者が盗塁死」、「代打を出された」など出塁にもアウトにもならなかったときは含まない。」で、“打数”ってのはその小集合。「総打席数から四死球、犠打飛、打撃妨害出塁を引いたもの。」だそうです。
 ちなみに打撃妨害出塁ってのは……ってのは……あれ? ボークとかキャッチャーのミットにバットが当たったとかその辺の、文字通り妨害行為での出塁……だと思う。たぶん。
 だから6打席で4四球なら「2打数4四球」になるわけですな。ふむ。……ややっこしいよなぁ……ランナー三塁のときに普通に打ったら外野の深いところへフライになったっていう「狙ってなかったけど結果として犠牲フライになった」のはどうなるのかしらん。犠飛になるのかな。打数になるのかな。

 しかしここで件の『ななみまっしぐら』を読み返してみると、ちゃんとヒントが隠されていたんですよ。二番打者が3打数3四死球で、三番打者が6打数5安打。常識的にいって打席数が人によってそんな変わるはずはないので、ここから数字にトリックが隠されてることに気づかなくてはいけなかったのです。
 こんなミエミエの数字トリックにまんまと引っかかってしまった葩稍さん。注意力散漫ですね。だからあれだ、犯人当て系の推理小説なんか読んでも、文章の細かいところに隠された作者からのヒントを読み取れないわけですよ。犯人当てが楽しめなくなっちゃうよ? 毎回登場人物と一緒に驚く羽目になっちゃうよ?
 瀕死の被害者が渾身の力で残した血文字を見ても「ああ、被害者は意識が混濁していたから、文字に見えるように指が動いてしまっただけでしょう。偶然ですよ、偶然。間違いなく自殺です」だなんて刑事さんの意見に「そうかなるほど」と納得しちゃうよ?
 ……それはそれでいい読者なのかもしれませんね。深読みしないで素直に驚いてくれる読者。『MMR・マガジンミステリーレポート』(石垣ゆうき/講談社)を毎回毎回ドキドキしながら読めるの。なかなか純真っぽくていい感じだ。

 純真な目を持った読者の発言例(『おねがい朝倉さん』編)
「つまりあれだ、神田さんは朝倉さんを狙ってるから近寄る男を排除してるんだろ?」


ツッコみどころが多くて楽しい。(10月20日)

 こんな記事があった。『出会い系サイト、10・20代は1割超す利用 世論調査』→全文

サイトを利用したことがあるのは、男性全体では3.5%。年代別では、15〜19歳が12.6%、20〜29歳が11.8%と、他の年代に比べて高くなっている。

 そりゃ、30代とかそれ以上になると出会いなんか求めないでしょうに……少なくとも、20代前後の若者ほどには。もともとある一定層に向けて作られたものを利用しているのが、その一定層である。これは記事にするほどの現象なのだろうか?

利用したことがある人の中で実際に相手と会ったりメールや電話のやり取りをしたりしたことがある人は55.1%に上った。

 だから、ある目的のために作られたものを(以下略)

 そもそも、なんでこんな調査をしたのかってとこからして問題があるわけでして。

調査は、出会い系サイトを利用した未成年者への犯罪が相次いでいるため、内閣府として初めて実施した。

 あー、つまりあれか。出会い系サイトは犯罪の温床だ、さっさと規制して摘発して根絶すべきだ、なんて考えから調査をしたことを隠そうともしてないわけだ。んでついでなのか何のつもりなのか、児童ポルノに関するアンケートも一緒に行ったらしく。……出会いとポルノを一緒にするなってばよぅ。ていうかいくらなんでもこれは出会い系サイトが不憫。児童ポルノと同列の扱いってなぁ。インターネットならなんでも同じなのかー?

 んで。この調査って有効回答率65パーセントなんだよね。これって統計学的な調査の有用性って見地から見るとどうなんだろう。単純計算で三人に一人から有用な返答を得られなかったアンケート。


ああ、もうどうしたもんかねぇ。(10月21日)

 やべぇ。欲しい。→
 というわけで出版社情報……では品切れとのことなので、同人ショップとらのあな通販……送料800円かかるとのこと。本そのものは600円なのに。バカみてぇ。……と思って別のページを探してみるものの、どこも売り切れ状態らしい。

 あれか。カイジの一巻か。

「どうぞどうぞ。引き止めはしません。どうぞお止めください。止めて皆様がいつになるかわからない増版を待つというのも、これもまたひとつの選択。止めません。どうぞご自由に……」
「汚ねぇ……俺たちはそういう選択ができないからこそ通販を利用してるんじゃないか。足元見るとはまさにこのこと……こいつら……っ!」

 や、実際それぐらいかかるのは仕方ないと思うんだけどさぁ。まさかとらのあなでで扱うような同人誌に書籍小包を使うわけにもいかないだろうし。……ご存知ですか? 書籍小包は、中が書籍であることが外から分からなくてはいけないんです。そう、つまり表紙が……ひいいぃぃぃぃぃぃぃぃっ!


買いそうになった。(10月25日)

 徳間書店デュアル文庫は、『銀河英雄伝説外伝(5)』なんて紛らわしい本を出さないで欲しいと思います。新書版2巻の後半でやんの。

 ……あれ? 一巻の『黄金の翼』って読んだことあったっけ? うーむ。


や、バラエティ番組なんですがね。(10月28日)

 雪が降った。ストーブ出す前に部屋の掃除しなくては。

 まあそれはそれでいい。今日テレビ見てたら北朝鮮ネタをやってたんですよ。で、社民党。ほら、北朝鮮が日本人を拉致したってのは、北朝鮮のイメージをダウンさせるために何らかの機関が流したデマだ、って主張してたとこ。
 そこの関係者がインタビュー受けてて、涙ながらに答えたテープを流したんですよ。「われわれは北朝鮮首脳部が『やってない』と言ったのでそれを信用したんだ、なぜそのような信用を裏切る真似をしたのだ」云々。

 口頭の発言を鵜呑みにする政治家はどうなんだろうとか、急に被害者面ですかとか、これからかの国との関係はどうしていくつもりなんだろうとか、まあそんな感じに色々ツッコミどころ満載のテープだったんですが……

 そのテープのバックに笑い声を入れるテレビ番組。

 なんかもう、政治のバラエティ番組化ってのはここまで来たんだなぁ、と。


巨人の優勝と先入観(10月30日)

 日本シリーズは巨人の優勝で幕を閉じました。まあ一番金をかけたところが、すなわち最もリソースをつぎ込んだところが勝ったという、実に納得できる結果であります。資本主義の原則ってのは正直なんですなぁ。
 ま、巨人も優勝したことだし、これで前々から言われてた通りに日本の景気がよくなるのなら万々歳でしょう。ええ、本当に景気がよくなるのなら。

 ……なってるかぁ?

 そう、巨人がリーグ優勝したのに景気はよくなりませんでした。なんだよぅ、あんなにあんなに「巨人の優勝を日本国民は望んでいる、われわれが大巨人軍が優勝すべきだ、優勝すれば日本全国明るくなり景気も上向くのだ、上向くに決まっている」って言ってたのに。
 その怒りのあまり、読売新聞の会長・渡辺恒雄氏、通称ナベツネが小泉総理に退陣要求→

 ……っつーネタが、リーグ優勝したときに散々あちこちで出回りましたわな。もちろん笑い話として。そしてアンチ巨人な人たちが「ナベツネのバーカバーカ」と言う代わりにこのネタを使ってました。
 でも、みなさんここで立ち止まって考え直してみましょう。この文章の後半だけを抽出してみたらどうなるでしょうか。
「日本の景気が悪いのは首相のせいだ。やめちまえ」
 言ってること自体は間違っていない(つか、当たり前すぎて誰も言わない)のに、なぜ言ってる人がナベツネってだけで笑い話にされるんでしょうねぇ。


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