ひがわり娘

2001年5月1日〜15日


「あやが義妹になってあげる!」(5月3日)

 あー、4月のひがわり娘、普段の半分以下だ……「2002年4月頃は『ひがわり娘史の空白』と呼ばれている」ってことでひとつ。ちなみに『D.U.O.』ぱんだはうすネタ。

 さて『秋桜の空に』marron→『BITTERSWEET FOOLS』minori→『しすたぁエンジェル』Terralunarと当たりが続いている肌ゲーの新規メーカー処女作衝動買いですが、また新たに一本面白そうな新規メーカーの処女作がありました。

『心輝桜』Carri'ere
 ちなみにこのタイトルで「しんきろう」と読みます。

 えーと……どう言えばいいのかな。どこか異常な世界で、ちょっと不思議な能力を持った人たちが普通に波乱万丈な日々を送る物語、とでも言えばいいのかな? まあこれだけ見ちゃえば全然普通のゲームだ。まだぜんぜん進んでないけど、『Wind』minoriってそんな感じなんでしょ?
 このゲームをこのゲームたらしめている要素は……古坂綾嬢。元気いっぱいくるくるパタパタ走り回る、巫女さんなちびっ子。設定をちょっと引用してみましょう。

「あやが義妹になってあげる!」

 ひょんなことから主人公に出会い、義妹になった少女。
主人公の義妹になってからは、珠守神社の巫女さんとして日々元気に暴走し、その様は主人公の悩みのタネとなっている。ブラックホールと呼ばれる胃袋を持ち、 古坂家のエンゲル係数を急上昇させている張本人でもある。 トラックでさえも軽がると持ち上げる怪力・『神腕』と、 離れた所に居る人と会話できる『心奏』の二つの能力を持つ少女。

 実は静名が可愛さのあまり誘拐してきたんじゃないか? と、優夜は思っていたりするが怖くて聞けない。

 いや、これはこれで昨今の肌ゲー界では全然普通の設定ですがね。でもよくよく見てくれ。この子、「妹」でなくあえて「義妹」になってあげる、と言ってるんだよな。この年で(いや、18歳以上だろうが)妹と義妹の違いを理解してるんですよ? 末恐ろしい子だと思いませぬか皆様方。そしてあれだ、HPのサンプルにあった、朝お寝坊さんな主人公を起こすシーン、そして静姉に着せられたのかネコミミ巫女の姿! どうしますかみなさん!
「……それも最近の肌ゲー界じゃ珍しくないんじゃない?」
 ええいうるさいうるさい! いいんだよ、奇をてらった設定のゲームはここのところハズレが多いんだから! 普通の設定で普通の話を、上級のクオリティで作り上げる。そして終わってみてから、数多くのこのゲーム独自のものがあったことを知る、それが良い物語というものです。

 そんな6/28の注目株、『心輝桜』。デモムービーの低画質版をミラーしました。よろしかったらどうぞ。→(29.6Mb)
 しかしこのムービー、どこからどう見ても綾が主役だよな。だって単純に出てる時間一番長いっぽいし、後半の一番きれいなシーンは綾のシーンだもん。


未来銃、未来カー、そして未来バイク。(5月4日)

 連休を利用して、肌ゲーなんぞをちょっと進めてみた。

『D.U.O.』ぱんだはうす開始。
 ……いやあ、SFだ。古きよきSFだ。やっぱり23世紀ぐらいになったらエネルギー問題や住環境問題に振り回される世界であってはならないのです。そして車やバイクはむやみやたらとメタリックな色でなくてはならないし、拳銃もオプションがいっぱいくっついて「ホルスターに収まらないだろ、それ」というツッコミを受けなければならないのです。これ古きよきSFのお約束。だからD.U.O.の世界では拳銃バイクとなっております。
 そして未来の世界といったらあれだ。高度に進歩しすぎたコンピューターは自我を持って「人間のために」という大義名分のもと、人間に対して反逆を起こさなきゃいけません。これ鉄則。往年の名作シューティングゲームである『ゼビウス』だってこの設定のもとでつくられたゲームなんだから。
 いや、まだそんなにゲームは進んでないんですが(現在、最初の変死現場から帰るところ)、この設定ならそうならなきゃ嘘でしょう。古きよきSFを信奉する葩稍さんといたしましては、ワクワクしながらゲームを進めておりますです、はい。

 ただひとつ苦言を呈させてもらえば、このゲームってCD-DAでBGMを再生してるんですが、これが一曲の再生終わるたびにゲーム全体が数秒間止まってしまうのですよ。ううう、音楽がメインテーマに関わってるゲームでこれは辛い。ていうかぱんだはうすって、音楽だけのためにゲーム買う人がいるようなメーカーなのにそれでいいのかな。

 ともあれそんなぱんだはうす、早くも次のゲームの予定を発表。『娘々動物園(仮題)』また仮タイトルですか。きっと製品版までこの(仮題)ってのが残るんだろうな。
 ともあれ原画さんはどうやら『新体操(仮)』と一緒。……うん、この人にはこーゆーほのぼのの方が似合うのかも。だって『新体操(仮)』って、陵辱ものなのになんか全体的にほんわかイメージがあるという謎のゲームだったもんなぁ。いやそれはそれでいい味を出していましたが。悲壮感がまったくない、関係者全員どこかのんびりしてる陵辱もの。ヘビー陵辱派の人にはまあアレだったんだろうけどね。


漢字で書くと九龍(違います)(5月5日)

 クローン技術に対する警鐘、らしいんだわ。→

 しかし「羊、牛の場合は体の巨大化」ってさ、それは家畜なんだからむしろいいことなんじゃないのか? 品種改良をやってる人は巨大化させるために苦労してるというのに。もし同じように食用のクローン鴨が肝臓肥大してたら、それは素晴らしいことじゃないのか?
 いやいやいや、クローン技術なんだから、オリジナルと違うところが存在すればそれがどんな現象であれ、その技術を不完全なものと見なす根拠としては充分だ、という理屈も分かるけど。分かるけど……実用としてはそれでいいんじゃないかなぁ。実験室レベルならともかく。
 って思っちゃいません?

 ま、なんにせよこれって人間のクローンに対する牽制って意味合いが強いんでしょうね。人間のクローンってのは色々と風当たりが強いから。
 でも人間が相手だと、ある特定の遺伝子的特徴が異常なのか、まさに「特」と呼ぶべきものなのかの判断って、家畜以上につきづらわけでして。

 たとえば、背が高くなってしまうって現象が発現したとしましょう。これが180センチぐらいまで身長が伸びてしまう、だったらそれは現代社会ならよい特性だ、となりますね。じゃあこれが250センチぐらいまで伸びちゃったら? 誰もがそれは異常だ、と言うでしょう。
 他にもこういうこともあります。女性の胸は、授乳のことを考えるとある程度大きくならなくてはならない。ところがこれが度を越して成長し、たとえばバスト90センチぐらいまで膨らんでしまったとしましょう。これは明らかにセックスシンボルとしては不適格であると見なされるでしょう? ところが世の中には色々な性的嗜好を持った方もおられるようで、いわく相手の女性にそれぐらいの胸がないと男性として機能しない、と主張する方もおられるようです。そのような方から見れば、これは特なわけです。

 上の二つの例は、どちらも遺伝子的特徴が発現する、その程度が問題となっています。その程度というものは、遺伝子とは何の関係もない社会あるいは個人的嗜好によって定められます。そう、それを異常と見なすか否かの判断基準は、科学とは別の分野に求めなくてはならないことなのに、あくまで科学的見地から警鐘を鳴らしてるわけですね。

 で、ここでさっきの一文に戻るわけです。「クローン技術なんだから、オリジナルと違うところが存在すればそれがどんな現象であれ、その技術を不完全なものと見なす根拠としては充分だ」日経の記事も、ここに重点を置いて報道すればよかったのに。そして「まだクローン技術は分からないことだらけだから実用には使えない」って一文も添えて。でないと、極端なこと言えばこんな記事ができる可能性だってあるんですよ?

「クローン技術は不完全である。クローンによって生まれた人間には、オリジナルになかった以下のような身体的異常が発現する。“身長が186センチ程度まで成長する”“二重まぶたになる”“白色脂肪が過剰についてしまい、どんなに食料を過剰摂取しても肥満できない”したがって、不完全であるクローン技術は危険だから行うべきではない」
 どうです? この文章が信頼されるところから提出されたとしたら、クローンっていいものなんじゃないか、と思っちゃいません?

 つまりまあ、なんだ。科学は科学。異常とかそういう主観的な言葉は似合わない、ってことですかね。

 ところで、同じ日経B20にこんな記事があったんですがね。→
 「PS2」と逆転!? 「Xbox」の中古価格が大幅下落
ってさ、この書き方じゃかつてXboxがPS2に対して優位に立ってたように見えるんですが。……果たしてそんな時代が一瞬たりともあったのでしょうか(反語)


あと『SenseOff』って肌ゲーも買ってきた。(5月6日)

 部屋がどうやっても片付かない原因の一端は、本棚の容量に対し本があまりに多すぎることにある。そんなことに突然気づいてしまったので、もはや読まないだろう本のうち残す気にならない本をBOOKOFFへ持っていく。
 で、150冊の本と引き換えにいくばくかのお金とBOOKOFFの金券をゲット。で、それを使って『風の谷のナウシカ(1)〜(7)』(宮崎駿/徳間書店)をゲット。一気に読了。
 そうか、原作ではあれに関しての合理的な説明があるのな。マスクで口だけ覆ったって、目とか耳とか傷口から胞子が体内に入るんじゃないのか? アニメを見た時には、そこは突っ込むべきところじゃないよなと思って流していたんだけど、それに対してちゃんと意味を持たせるとは。やるな、宮崎駿。ちなみにこういうのを物語における読者と作者の共謀関係を逆手に取った手法、というらしいです。詳しくはこのページの10/14(手紅さんのページです。トップはこちら。あ、リンク先は月姫のネタバレかもしれませんので注意。

 そして帰りに普通の本屋さんに寄って『マジキュー・プレミアム春号』なるものを買ってくる。「美少女ゲームクリエーターによるオリジナルコンテンツブック」という触れ込みの割には原画さんしか参加してないのはいかがなものかと思うが、野々原幹の漫画は相変わらずだったのでよしとしておきましょう。
 野々原幹の相変わらず:ウサ耳・ツインテール・露骨なシモネタの大三元(品乳は、今さら語る必要もない当たり前の大前提です)
 それ以外にも、買ってないけどこういう身も蓋もないタイトルの本を見かけたりと、なかなか愉快な一日でした。結局またこうして本棚は埋まっていくんだろうな。

「なぜ彼らは(収納スペースがないのに)本を買うのか?」その問いに、彼はこう胸を張って答えた。
「そこに本があるからだ」

 ……ただの物欲に歯止めが利かない人ですね、これじゃ。

P.S.ところで「宮崎駿」って漢字、一つの単語としてIMEに登録されてるのな。「みやざきはやお」って入力→「宮崎駿」と変換されるけど、「はやお」って入力しても候補に「駿」がないのよ。もしかしてIMEの標準辞書って、効率悪いことやってる?


(5月10日)

 小泉総理メルマガ・個人情報漏洩疑惑

 INTERNET Watch誌の記事→

 ……えーとまあ、つまりなんだ。あれか。
 誰かのメールアドレスを使ってメルマガを登録しようとする→登録に成功したらその人は小泉メルマガを取ってない。登録に失敗したらその人はメルマガを取っている。
 ってことが分かるわけだ。

 ……それは知られて困ることなのか?


はたらくくるま(5月14日)

 消防車って、重いな。いや持ち上げたんじゃなくて運転したんだけどさ、やっぱ日ごろ軽自動車しか運転してない身に大型車は辛いものがありますわ。……ていうかさ、普通免許しか持ってないのに消防車って運転していいのかな? 普通免許で運転できるのは4トンまでだと思ったが。
 いや、単に消防車が4トン車だってなら問題ないんだけど……あれって何トン車なんだろう? そもそも4トンってどれぐらいだろう? たしか関取の小錦が200キロで、つまり0.2トン。小錦5人で1トンだから、4トンってのは小錦20人分である、となるわけですわ。とりあえず暑苦しそうということだけは分かるものの、具体的な重さのイメージは分からないまま。
 そしてそんなことを考えながら運転しても、消防車はやはり運転しづらいという事実に変わりはありません。ハンドルは軽く動くもののアクセル・ブレーキの効きは重厚で、50キロも出すと止まれそうな気がしない。急ブレーキをかけると車ごとひっくり返りそうな恐怖があるから、そもそもスピード自体出せない。
 その結果……おーお、うしろに通勤者の車が渋滞作ってますわ。ごめんねぇ、ド素人の運転手で。ていうか、そうか、渋滞の先頭にいる車ってのはこんなに申し訳ない気持ちでいっぱいになるのか。これからはノロノロ運転の車のせいで渋滞が形成されても苛つかないようにしよう。そんなことを考えてみた春の朝。

 ……なんか、小学生の作文みたいなオチだな。

 あー、そうそうこのページの更新頻度ね、なんかもう6月の終わりぐらいまでこんな感じかも。というのも、消防団には操法競技大会っつーものがあって……以下次回。次回が明日だといいな。


カップリングの一般法則「可愛い子には受をさせよ」(5月15日)

【ひがわり娘の次回予告】(ひがわりむすめのじかいよこく)[慣用句]
 当てにならないもののたとえ。実際に「次回」が来ることはない。

 んー、辞書ネタって難しいな。どう書けばひと目で「あ、これは辞書ネタだな」って分かる書き方になるんだろう? 『悪魔の辞典』(アンブローズ・ビアス/こびあん書房)っぽく書ければ面白そうなんだが。

 さてそれはそれ。CAGEの次回作『しっぽのきもち』なんですがね。このタイトルってどこかで聞いたことあると思ったら、あれだ。谷山浩子の歌。えーと、手許にないので記憶を頼りに書くと「私はあなたの尻尾になりたい、尻尾になってあなたの後ろをぴょこぴょこついて歩くの」って趣旨の歌じゃなかったかな。今だったら「つまりストーカーになる歌?」などとロマンもへったくれもないツッコミされそうな気がするけど。
 で、その『しっぽのきもち』。なにがタチ悪いってさ、主人公の男の子が可愛いってことな。並み居るちびっ子の中に主人公の立ち絵が並んでいても何の違和感もないほどかーいい。ていうかヒロインを押しのけて主人公が一番好きって人もいるんじゃなかろか。
 え? 俺? ややや、いやだなぁ、音々ちゃんが一番可愛いに決まってるじゃないですか。ほほほ本当だぞ、音々→雪乃→田所→江里香→以下略が暫定順位だぞ。いや本当だってば! 主人公のおどおどびくびくとしてる姿が目に浮かぶようでおおおお俺にどうしろと言うんだ、そのなんだか俯きかげんなところが俺の中に微弱だが存在する嗜虐心を刺激してやまないとかそんなことは微塵たりとも思ってないから! な、なんだよぅ、疑うのかよぉ。

 そんな『しっぽのきもち』。主題歌のダウンロードが始まりました。とらハ2よりはむしろ恋愛CHUにベクトルが近い、おそらく確信犯のヘタレソング。ボーカルの音程外しっぷり、だけど歌ってる子が楽しそうだからまあいいや、と苦笑しながら認めてしまいそうな曲であります。
 んー、鬼畜度は低そう(CAGEの前作『純愛Girl』って、鬼畜度高かったらしいのよ)だし、絵が……これ、空中幼彩氏(「ようさい」の変換第一候補が「幼彩」だった……)だよな? 買っちゃいそう。ていうかもはや買う気満々なんですがどうしたらいいのでしょうか? これじゃまるで俺がロリコンみたいな誤解を読者に与えちゃうじゃないか。プンプン。

P.S.しかし音々のキャラ紹介にある一文「ドジで頭弱く元気があるので小動物的な可愛いさをもっている。」なんだか容赦なく身も蓋もない書き方だな、これ。確かに小動物の可愛さってのはそこにあるんだけどさぁ。


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