ひがわり娘

2001年3月16日〜3月30日


SPAM! SPAM! SPAAAAAMMMM!(3月16日)

 ページ変わっちゃってややっこしいけど、昨日の話の続き。簡単に言うとspamメールのこと。

 さてそもそも迷惑ダイレクトe-mailのことを、なぜspamメールと呼ぶのか。それにはこんな昔話があります――の前に、ちょっと一言。私がこれから書くことは、多分正確じゃないです。なんかspamメールの語源って、ページによって書いてあることが微妙に違うんですよね。だから詳しいディテールはちょっと違う、と思う。

 アメリカの食品会社、SPAM(ハムとか作ってるらしい)。そこがこんなテレビCMを作りました。
 道で会話しているビジネスマン風の男二人。その脇を通りすがりの通行人が一言「SPAM」とだけ言って通り過ぎていく。その「SPAM」という一言に反応して、会話がとぎれる二人。ここで「気を引かれる味、SPAMハム」といった感じのキャッチコピーが入る。

 さてそのCMが適度にメジャーになった頃、あるコメディアンがそのCMを元にこんなネタをしました。
 そのCMと同じような会話をしている男二人、通行人役の男がその脇を通り過ぎて「SPAM」。……が、会話はまったく途切れずに続いていく。通行人は引き返してきて、もっとはっきりとした声でもう一度「SPAM」。またダメ。大声でもう一度「SPAM!」――以下繰り返し。
 で、それを何度も何度も繰り返して最後の方には大型スピーカーを持ってきて「SPAM! SPAAAM! SPAAAAAMMMMMMMMM!」。ここにきてやっと会話も中断し「うるせえ!」「気を引かれる味、SPAMハム」

 とまあ、そんな感じ。
 つまり、インターネット黎明期の頃、広告がうるさすぎて肝心の会話が不可能になるというそんな状況から「なんかあのコメディアンがやってたSPAMネタみたいだな」と連想して、妨害するような迷惑広告をspamと呼ぶようになったようです。

 つまり言えることは、SPAM社全然悪くない。それどころかそういう迷惑の代名詞として自分の社名を使われることに腹を立ててるとか。でも「spamメール」はすでに一般名詞と化してしまったので、判例からいっても裁判沙汰にしたところで勝ち目はない。
 ……そう、「spamメール」とは一般名詞なんです。だから「Spamメール」のように大文字表記で固有名詞扱いをしてはいけない、というわけ。
 そんなわけで、迷惑メールをスパムメールって呼ぶときは「spamメール」って書くようにしましょうね。カタカナで書くときはどうでもいいと思うけど。


時間切れ。(3月17日)

 昨日の話の信憑性ですけど、あまり高くないと考えた方がいいです。インターネットであちこちのページを見て、その中で一番「面白かった」ものを記憶に頼って書いてたんで。でもどの説にしろ共通してたのは「SPAM社は悪くない」だったんで、それだけは間違いないんじゃないかと。

 さて今日のお話。……と思いきや、本日はこれから飲み会で時間切れ。帰ってきてからこのページが書けるような状態なら更新するけど、どーだろーね。(酔っ払い追記)ごめん、無理。


「孤」はいいが、「立」については描かれてないよねぇ。(3月18日)

 去年のひがわり娘を、お持ち帰り用に圧縮したものを用意しました。非フレームの方は一番下の「ひがわり娘index」から、フレームの方はメニューの「2000年」をクリックしてみてください。サイズはどれも70kbから50kbぐらい。

 さて、『無頼伝・涯』(福本伸行・講談社KC)の最終巻をゲット。で、連載時に見落としていた回なんかを読んだわけですわ。……やっぱり納得いかないよなぁ、最後で警察が介入すれば涯たちの勝ちだって論法。警察が平田の敵になるって保証はあるんかいな。

 ここでちょっと面白いことが見えてきます。つまり、作者は「警察は正義の味方」と考えているわけですね。しかも話中で説明した様子はまったくないから、これは作者から見れば「今さら語る必要のない、当たり前の前提条件」なわけです。物が上から下に向かって落ちることを、わざわざページ使って定義する漫画がありますか? 当然のこと(だと作者が考えていること)は、話中で説明されないのです。
 もし作者に「この話って、警察が正義の味方という前提で描かれていますね」と言ったとしましょう。
 その言葉は、もしかしたら彼にはこう聞こえるかもしれません。「この話って、物が上から下に向かって落ちるという前提で描かれていますね」何を言ってるんだこの人は、当然のことだろう?
 面白いと思いません? 作者の無意識の思想が作品に関与してくるの。

 さて話題を肌ゲーにつなげましょう。たとえば『ONE』の「えいえんの世界」は、作者へのインタビューによればさほど深く考えずに作った、ということらしいです。
 なんだ作者が深く考えてないのなら、俺達が考えたってまったくの無意味だ、そんなものを読みとってもまったくの無価値! まじめに考えた人たち、無駄な努力をごくろうさま!
 果たしてそうでしょうか。たとえ作者が深く考えずに描いたとしても、その世界は作者の世界観、作者が考えるルールによって支配されているわけです。ならばある程度の辻褄はもちろんあるし、そんな無意識のところにこそ作品全体を読みとる鍵があると思うんですよね。それに、そういう深読みをした方が面白いと思いません? Kanonのシナリオには世界全体に対する不信があるとか、Fifth Twinは、さほどセックスを価値あるものと見ていないとか。

 で、話を涯に戻しますと。福本伸行の昔の漫画を知ってる人なら周知のように、この人ってなんだかんだ言って人情ものをやりたいんだよね。でも悲しいかな、この人ってどうも本気で人情ものが好きなようで、それを外側から客観的に見ることができないのですよ。まあ、描きたいものと向いているものは別ってことですか。
 そんなことを思ってみた、涯の最終巻でした。


やっぱり和谷×伊角じゃないかなぁ。(3月19日)

 えー、『電撃大王』によりますと。
 などと『ウィークエンダー』風書き出しから始めてみたものの、誰も知らなくて大がっかり大会の葩稍さんでございます。

 ともかく『電撃大王』今月号によりますと、だ。アメリカで「ヤオイ・コン」なるイベントが行われるようです。ヤオイ・コンベンション。そう、おねーさま方向けのボーイズラヴであるところのやおいです。「やおい」ってもはや英語なんだねぇ。「サムライ」みたいなものか。

 とはいえアメリカにも昔からそーゆーお耽美同性愛が好きなおねーさま方は多いわけでして(どの国、どの時代にもロリコンはいただろうしな。それと同じようなものだ)、そういう人は「やおい」のことを何と呼んでいたのでしょう。まさか隠語が発達しないわけもないだろうし。
 「スラッシュ」だそうです。
 日本のやおいだと、キャラクターAとBを絡ませる時は「A×B」って書くわけですが、これがアメリカでは「A/B」と書いていたようです。で、このつながりを表す記号をとって「スラッシュ」。
 ……ただこのスラッシュ、やおいの「×」のような意味は内蔵してないようです。んー、もったいない。この「×」って記号、ものすごく有用なのにね。「カヲル×シンジ」と「シンジ×カヲル」ではまったくの別物だったり、「カヲル×シンジ(ちょっと←トウジ)」だなんていう、それは暗号ですか的なカップリングがあってみたりで面白いのに。


「どうだろう」って言われても。(3月20日)

 ふと思いついたんだが、「品乳」ってのはどうだろう。品のある乳ってことで。
予想されるツッコミ:「RUNEでも行ったら?」

 しかしそれにしても20日って祝日だったんだねぇ……馬車道馬車馬のように働く日だったから気づかんかったよ。


ぶつ切りっぽいネタを二本ほど。(3月21日)

 『HUNTER×HUNTER』が先に進む前に、ちょっと気になることを書いておきましょう。
 能力を盗まれた場合、盗まれた側の人に能力は残るのだろうか? いや、組長の娘さんから能力が失われたら、あの親子関係にかなりの変化が起きそうな気がするのだが。

 さてそれはそれとして、教科書検定大騒ぎ。とりあえず、今の「教科書で教える」でなく「教科書を教える」という教育方針を何とかするのが先決なんじゃないかと思うのだが。……ていうかさ、そもそも高校の世界史の授業って現代史まで授業進むの? 葩稍さんの行っていた高校(進学クラスなんだけど)では第二次世界大戦が終わった辺りで、もう入試対策授業になってたぞ。

 あ、そうそう、今回の台風の目である「新しい歴史教科書を作る会」の皆様って、日本を誇って「倭の国」って呼んでるんですよね。……んー、やっぱりアメリカ人の前に行ったら「I am Jap.」って自己紹介するのかなぁ。
 そもそも中華思想の国の人がつけた名前を誇らしげに言う、というのはどうなんだろうね。南には野蛮人が住んでいる、なんて考えて「南蛮」なんて名付けちゃう人たちなんだぞ、中国人って。「倭」って言葉、あえて差別用語で言えば「チビのびっこ引き」って意味だってのを昔聞いたことあるのだが(たしかに中国の方でもでももう古語らしいんだけどね)。


末の子に初めて会ったときに言われた言葉「ふしんじんぶつ」(3月22日)

 『Four Card』、現在末の妹をクリアし、2周目は長女狙い。で、3周目に三女をやってしまうと4周目をやらなくなるのが目に見えてるので、3周目は次女にする予定なりよ。

 しかしこのゲームのシステムってとらハを思いだしてもらえればほとんど正解なんですけど、大きな相違点が一つ。
 移動先を「場所」で選ぶんですよね。とらハだと「誰に会いに行く」って風に行動してたのに、こっちは「どこそこに行ったら、偶然その子がいた」って感じなのですよ。しかも同じようなシステムの『ぴヨナ=ピコナ』と違って、「この子は大抵ここにいる」ってのがない。
 結果、移動先選択画面でセーブして、目当ての子でなければロードしての繰り返しになってしまう。結構重いストレス。
 いや、そーゆー作業的なプレイスタイルでやるからいけないんだ、と言われれば一言も返せないんですけどね。


フェルナンドが10枚だぶったというのは何の嫌味なんだろう?(3月23日)

 にゃ〜 かーいいかーいいかーいいにょ〜♥♥♥♥♥
 などと、ネスケ派の人のことを全く考えていないハートマーク乱舞で始まりました本日のひがわり娘、そういえば乱舞っていったら『あずまんが大王』の作者が昔変名で描いてたエロマンガのタイトルが『淫魔の乱舞』なんだよなぁ、などと無駄なことを思いだしたものの、いやお前そんなことはどうだっていいだろうと自己ツッコミが0.001ナノセコンドで入る(非公認世界新・追い風参考)ハイテンションぶりでお届けします。

 いやだってあなた、どうしますかこれ! ヒヨコがベル先生がツキヨ先輩がマナがリナが! 何の罠? ねえねえ何の罠なのこれ? 黒い翼を生やして空を飛んでいたリナが着地に失敗して誰かを下敷きにしてしてしまい、あわわどうしようなどと困惑な表情かつキュートでぷりちーな笑顔をしているCGは何を意図してこの俺様を誘っているのか、簡潔に100文字以内で述べよ! パンツ見えてるし。
 そんなこんなでどうしようかなどうしようかな、『Fifth』欲しくなったとか『Fifth -twin-』もう一度やり直そうかななどと考えてしまうのですよ。だってだって、舞踏会に出たのか綺麗なドレスを着て優雅にダンスを踊る娘の姿とか、お料理で悪戦苦闘な双子の姿とか、そんなCGが大量にあるわけですよ、このゲーム。どどどどうするんだよおい、双子を連れてピクニックにレッツゴーな絵とか「おねしょしたのエナでしょ!」「うう、リナだってしたでしょ!」だなんて、かーいいなどとという言葉をいくつ重ねようと魅力の0.1%も伝えられない、そんな思考回路がショート寸前なCGが俺を待ってるわけですよ! あのCD-ROMの中には!

 あ、肝心なこと書くの忘れてた。何が起きたかと言いますと、『Fifthコレクション』なるトレカの通販分が届いたのですよ。うう、2箱程度じゃ、コモンすらコンプリートしないよぉ。あぅぅ。

 P.S.そうそう、結局のところ、ハートマークがありそうな所ってネスケじゃどう表示されてるんですか? 一番上で文字が赤くなってるところ。

 P.S.その2。土日は京都温泉旅館湯けむり殺人紀行に旅行なので、更新はなしになる見込み。日曜は体力次第だなぁ。


願い事込めておみくじを引いたれば(3月25日)

 京都へ行ってきました。きちんと観光してきたんだぞ、お寺行ったし、博物館行ったし、露天風呂にもつかったし。

 さて、お寺でおみくじを引いてきたのですよ。……あるんだねぇ、「凶」っておみくじ、実物見たの初めてだよおい。ちょっと嬉しい(そーなの?)ので説明文のところを全文引用。(繰り返し記号とか古い字体は、面倒だから分かりやすいように直してます)

 ●このミクジにあたる人は、何事をせんにも思ふにまかせず、何事を初めても皆悪し、強いてすればたちまちわざわひとなる、三ヶ月、くわんおん、などをいのりて、十分つつしみはげんでよろし●病人よくよく養生してよし●待人来たらず●失せもの出がたし●訴訟ごとかなひがたし●のぞみごとむずかし●家づくり、やうつり、ゑんだん、たび立よろぞゆるゆるしてよし●うり買あしし、他人と組んですれば、なほあしし●職は何にても好めることをしてよろし●子にゑんあつし、大切に育ててよろし●生死は十に六七死す

 おいおいボロクソじゃねーか、俺の人生。でも大丈夫、そんな時はお寺の木に結んでおけばその木が厄を背負って……って持って帰ってきちゃったよおい。それとも近所のお寺か神社、あるいはそこら辺の大きな木にくくりつけてもOKなのかな?


また買ったのか。(3月26日)

 えー、『Kanon』のコミックアンソロジーが……葩稍、お前Kanon好きなんじゃねえのか? おら言ってみろよ、「私は卑しいKanon萌えの栞ストです」ってな!
 などと出来の悪いヤンキー(高校一年ぐらいか)的ツッコミを入れつつ、読んだわけですよ。えーと、エニックス版の2巻とラポート版のあゆスペシャル。どーでもいいけどKanonのアンソロジーって、表紙に全部同じロゴが入ってるんだよな。「Tribute Album」って書いてある奴。アルバムなのか。

 ともかく、まずはあゆスペシャル。タイトルは『うぐぅな気持ち』。あゆだけで一冊? うわ、あゆって大人気……いや、同じような奴が最低あと4冊、おそらく5冊(佐祐理さん版)は出るな。できれば香里(具体的には香里×栞)スペシャルで6冊出ればいいかも。……でもやっぱいいわ。この本と同じようなレベルなら別に出なくていいや。だってつまんないんだもーん(わがままちびっ子口調で)。絵はそこそこ上手いけど。

 エニックス版2巻。こっちはけっこう面白い。やっぱりなんだかんだ言ってもプロでオリジナルものを描いた経験のある人は、見せ方とかの手法が全然違うなー、なんて偉そうに考えてみた次第。でも実際、藤野やもむだの小島あきらだなんていう現在連載を持っているの作家は、見せ方も上手いけどエピソードの選び方から違うのですよ。特に藤野もやむは、何を描いたわけでもないのに、よくある普通の話なのに面白いです。はい。……いや、栞漫画だから誉めてるんじゃないよ、多分。

 ……根拠のない当てずっぽうなんだけどさ、多分ラポート版とDNAコミック版のアンソロジーって、編集さんが仕事してないんじゃないのか? だっておかしいよ絶対、同じ人が描いてるのに、エニックス版だと起承転結もあるし、ネーム削ってるし、コマ割り考えてるっぽいし。ていうかラポート版のは、第三者の添削が入ったと思えないのだがどうよ。


34メガもありやがった。(3月27日)

 『あずまんがWeb大王』をダウンロード。.movファイルが見えない(QuickTimeをインストールしてなかったとは、自分でもびっくり)とか色々トラブルがありましたが、とりあえず見ました。
――3分経過――
 ……んー、何ていったっけな、こういうときに使う言葉って。えーと……あ、そうそう「ふざけるな」だな。うん、そういうムービーでした。いや内容そのものはあんな感じだと思うけど、なにしろ.movファイルだからマシンパワーが足りないのですよ。素直にスタンダード版をダウンロードすべきだったか(大きなつづらと小さなつづら、いいおばあさんが持って帰ったのはどっちだった?)。
 それから大阪ほとんど喋らないし。もしもーし、ケンカ売ってますかー? いや、扱いとか出番数で言えば主役級なんですけど、でもセリフが一言だけってのはなぁ。もしもーし、ケンカを売ってらっしゃるのですかー?

 でさ、ダウンロードして思ったんですがね、なんで圧縮形式がZIPなんだろう? しかも自己解凍方式じゃないのに、解凍方法の説明なし。まああずまんがを見ようって人がLhasaやLhutなんかを知らないと思う方が不自然だから、それでいいのかもしれんが。
 ……でもなんでZIP? LHAじゃなくて。葩稍さんの知識でいうと、LHAは日本でメジャー、ZIPは海外でメジャー。圧縮率に有意の差はないから、基本的に国内だけで流通するようなファイルにはLHAを、海外を目指すものにはZIPを使うってイメージがあるんだけど。世界へ羽ばたくあずまんがか?
 まあなんにせよ、大抵の人はLhasaなりLhutなりでちょいちょいっと解凍するだけだから、どっちでもいいと言えばいいんだけど……うーん、なんとなく気になる。


MOBO*MOGAがいい感じでした。(3月29日)

 えー、そろそろ告知しておきますか。4月1日、そう、エイプリルフール。虚偽の発言をしても信用や社会的地位を失わない日であります。うむ、言葉自体は間違ってない。というわけで、その日はこのページまるごとで一つ嘘をつくので、ちょっと覚えといてねー。

 そんなわけで本日のネタ。ビートマニアの新しいやつが出ました、BM2DX5th。ていうかここ一ヶ月ほどで立て続けにキーボード・ギター・ドラム・ダンス・パラパラなどと新作ラッシュだったのですが。なんでコナミってこんなまとめて出すんだろうなぁ。ポップン6(新ジャンル「笑点」……もうわけが分からん……)も5月だっていうし。
 で、ともあれプレイしたわけですよ。ギャラリー背負って、だけどモードはLIGHT7。あげくFAILEDになってしまい、かなりブルー。
 でですね、収録曲に『天国のキッス』があったんですよ。「♪きっすいんへ〜ぶ〜ん もっと遠くへ〜」ってやつ。松田聖子だっけ? だけど歌ってるのはオセロ。……漫才師から歌手に鞍替えなのか? それとも俺の知ってるあの人達とは別人なのかな? で、この曲ってユーロビート風にアレンジされてるので、ジャンルが「J-EURO」らしいです。なんだか語源を見失ってる気がしないでもない。
 そして、今回の最高難易度の曲が『V』。ジャンル失念。えー、私はクリアするしない以前にチャレンジする気が起きなかったので、人のプレイを後ろで見てたんですが……なんですか、あれ。人間の持つ何かの可能性に挑戦してるのですかあの曲は? オブジェクトが1,200個以上落ちてくるという豪快な曲。でも曲自体がキラキラしててかっこいい曲だったので、なんとかクリアできるようになってみたい次第。LIGHT7ならなんとかなりそうなんだけどなぁ。


大勢の人が言ったことだと思うけどね。(3月30日)

 んー、ちょっとこれは腹立つなぁ、『まんがライフ』なる雑誌に掲載されてた『ショッピングの女王』って漫画。知る人ぞ知る買い物依存症作家(『極道くん漫遊記』が有名らしいが、よく知らない)、中村うさぎさんの体験談を漫画化したんですがね。

 前提条件。この「体験談」は誇張が含まれているにしても、大筋において実話である、とします。

「去年一年間でシャネルに2千万払いました〜、国民保険は滞納してま〜す、サラ金のお世話にもなってま〜す」だなんて明るく書いてるわけですよ。
 ……あのさ、誰かこの人にセラピストを紹介してあげるべきだと思うんだけどどうよ。買い物依存症は「治療」を必要とする立派な病気なんですよ。

 今はいいよ、今はそれをネタにして売れているからいい。じゃあ売れなくなったら? 売れなくなったら、金がないわけだから買い物しなくなる。そんな脳天気なことを考えてる人はいますかな? その程度でしなくなるなら依存症ではありませんし、そうなったら彼女の中で買い物という行為に対する正当化が行われます。具体的には「昔、浪費をネタにしたら売れた。ならばもっと浪費すればまた売れるはずだ」。依存症の患者にとっては充分すぎるほど筋の通った論理です。

 彼女は、おそらくシャレにならないほど重度の依存症です。自己をこうやってネタにして、笑いものにしているという事実はなんの救いにもなりません。むしろそうやって客観的に見ているという思いこみが、彼女の自己認識を妨げている原因であります。
 OKOK、私はまだ自分の姿が見えているからコントロール可能だ、まだいつでも意志の力で簡単に止めることができる。
 もちろんそんなはずはありません。

 彼女は「去年一年でシャネルに2千万使いました」と金額を明示しました。それなら今年はそれ以上の額を払わなければ話のネタにならない。少なくとも読者は彼女が去年以上の額を使うことを求めている。違いますか?

 読者側の責任だよねぇ、これって。これがアル中患者の漫画だったら誰も喜ばないけど、買い物依存症という、珍しい上に読者の欲望(ああ、後先考えずに欲しいものをはじから順に買えたらどれだけ幸せだろう!)を十全に叶える病気。しかも作家がいくら破滅したって、読者はなんにも痛くない。彼女が破滅する頃にはそんな作家のことなんか忘れてるもんね。ビバ使い捨て!

 この漫画は、私の目には病人を指さして笑ってるようにしか見えません。見ろよ見ろよあのアル中の男! もうちょっと見てれば幻覚見てふらふら踊りだすんだぜゲラゲラ。ほらほら、あの自閉症の女! ちょっと睨んだら走って逃げだすんだぜ! どうだ面白いだろう!


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